カクソリ打令

ダンシングチームが黒い布に包まって舞台前列でうずくまっている。やがて上げた顔にはまっ白い肌のお面を付けている。
 幻想的な音楽とダンスの後「カクソリ打令」が始まり、舞台奥中央にカクソリ衣装の頭巾で顔が見えない羅勲児さんが歌う。
歌が終わると暗転と共にカクソリ衣装は天上へと吊り上げられてしまう。
ダンシングチームが去る

民謡によくある「打令(タリョン)」とは「〜について面々と話す」という意味。
日本の民謡の「・・・節」に似た使い方でしょうか。

「カクソリとは?
辞書で引くと「門付け」。
市場(いちば)や門前で歌などを歌いながら物乞いをする人、となっている。
舞台天井へ吊り上げられた「頭巾」と「衣装」はそういえば何だかボロっぽく見えた。
「門付け」でネット検索するといろいろ出でくる。
『日本での「門付け芸」は,日本の庶民文化史・大衆芸能史を形成した特異なものである』などとある。
虚無僧などもその一つらしい。

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