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영영(永遠)

 作詞:羅勲児 / 作曲:羅勲児

≪市販DVDバージョン≫
コンサートの曲順を考えるにあたって、もっとも悩ましい曲のひとつである本曲、今コンサートでは、ちょうど中間部に収まったようだ。
スローで最初から最後まで、たっぷりと歌い上げる曲は、どうしてもその曲で完結ムードになってしまう。後に続く曲の選び方に困るのだ。
かといってコンサート最後の曲には、なりえない。盛り上がりに欠けるからだ。
当ライブでは、次曲までに、ワンクッション(数分のオートバイによるダンサーの入場)を入れているので、問題がない、との判断だろう。

羅勲児は、「고향으로 가는 배」で、当日の声の調子のよさが顕著だったが、この曲でもそれが、いかんなく発揮されている。
声量たっぷりに、高らかに伸びやかに歌い上げていて圧巻である。楽団やバックボーカルのサポートも万全だ。
打楽器をイントロとエンディングで効果的に使い、よりドラマチックな曲想に仕上げている。全編で優雅に奏でるチェロとバイオリンの音も心地よい。男女ペアのバックボーカル陣も、曲の隙間をたくみに埋めていて、地味でも存在感がある。カメラワークも冴えている。中間での、バックボーカル陣が歌っている時の、ステージ頭上からの中継は、コンサート会場が広く見渡せて、臨場感がある。
また、思わず歌詞を口ずさむ観客の表情を捉えた部分もいい。この中年女性は、少しやせ気味だ けど、元大臣の田中真紀子にそっくりなのだけど、他人の空似なのだろうか。それにしても似ているな、と思って、いつも見ている。

さて、この曲も、コンサートで演奏されないことは、まず無い、といってよいほどのおなじみの曲だ。
前曲、「잡초」と、同様に、1997年9月18日放送での、「乾杯トークそんぐ」、でも、一度、カラオケのバックで歌っている。全編、韓国語で歌うのかと、思っていたら、最後の方で、「死んでも 忘れない」と、急に日本語が出てきて、びっくりしたものだ。
この曲は、「どうしても忘れられない、あなた」を、歌っているのだが、「羅勲児にとっては、誰になるのだろう?」と、ふと思ったりする。
勝手な想像だが、羅勲児の最初の事実上の結婚 相手、「金芝美」ではないのかなと。
去年に、彼女の昔の主演映画である2本を観る機会があった。1本は、「사랑(恋)」で、かなり昔(1960年代)の映画。そして、もう1本は、1971年の映画、「풋사랑(かりそめの恋)」、で、こちらでは、羅勲児と共演している。
理知的な顔立ちが印象的な女優で、2本とも、彼女の魅力で溢れている。
羅勲児と金芝美が、別れた理由は定かではないが、そして知るよしもないが、お似合いのふたり、だと、共演の映画を観て、思ったりした次第である。

(参考直訳)
・・・・・
忘れようとするのに 忘れようとやきもきするのに
それでも いまだに わたしはあなたのことを忘れられない
どのようにして 忘れられるのか どうすればよいのか
年月が過ぎ去っても わたしは あなたのことを 忘れられない

いまだに わたしは あなたを 愛しているみたいで
おそらく わたしは あなたを 忘れる事ができないと

永遠に 永遠に わたしが この世にいる限り
いや わたしが 死んだとしても 永遠に 忘れられないだろう

いまだに わたしは あなたを 愛しているみたいで
おそらく わたしは あなたを 忘れる事ができないと

永遠に 永遠に わたしが この世にいる限り
いや わたしが 死んだとしても 永遠に 忘れられないだろう
いや わたしが 死んだとしても 永遠に 忘れられないだろう
・・・・・
(2016年1月26日:美辞麗句)

≪テレビバージョン≫
導入部のティンパニーの演奏が非常に効果的。編曲の勝利。

羅勲児を中央に、そしてその周りを男女ペアのバックボーカル陣を配置。
声量豊富に高らかに歌い上げる。
中間のバックボーカル陣の歌声も花を添える。

(2015年9月26日:美辞麗句)
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