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홍시 (울엄마)(熟柿ー副題・私の母さん)

 作詞:羅勲児 / 作曲:羅勲児

≪市販DVDバージョン≫
本コンサートで演奏された曲の中で、最も、ほのぼのとしたムードに会場が包まれる。
「愛情溢れる良い詩だなあ、この詩のような子が息子(娘)だったらなあ」、と、自身が母親の羅勲児ファンが、気持ちよく、ゆったりとして、また、じーんとして、聴き入ったに違いない。

16ビートの軽いラテン調のリズムに乗って、さわやかなハーモニカの伴奏が、これ以上にないぐらいマッチしている。イントロ、中間、エンディングのソロが素晴らしい。
曲にからむバックボーカルのハーモニーも、これまた非常に効果的だ。

この曲の前に、「作曲は誰?」、「作詞は誰?」、と観客に向かって、尋ねているが、言いたくなる気持ちが分かるような気がする。会心の出来だったに違いない。
もちろん笑いをとるためもあるだろうけど、自慢したくもなる、ほどだったのだろう。

さて、前半の最大の山場だった、「고향역」から、この曲が、早6曲目。
次なる山場、「봉선화」、と、「공」まであと2曲を残すだけとなった。
数曲のメドレーとなる、ゲスト女優のコーナーと、繋ぎの意味合いの強い、もう1曲のみだ。「嵐の前の静けさ」、のような雰囲気のまま、静かに舞台は進行していく。

(参考直訳)
・・・・・
思い出す 熟柿が実るころになると 母を思い出す
子守唄の代わりに 胸をさしだしてくれた 母を思い出す
雪が降っていれば 雪にあってはいないだろうか
雨が降っていれば 雨にぬれてしまってはいないだろうか
きびしい世の中に 埋もれてしまってはいないだろうか
情愛のせいで 泣き出しそうになってはいないだろうか
恋しくなる 熟柿が実るころになると 恋しくなる
眼に入れても痛くはないといっていた 母に恋しくなる

思い出す 熟柿が実るころになると 母を思い出す
細い木の枝を打ち 背を向けて泣いていた 母を思い出す
風が強くなれば 風邪を引いてしまってはいないだろうか
食べられないで 弱ってしまってはいないだろうか
大変な時代の中で 取り残されてはいないだろうか
情のせいで辛くなってしまってはいないだろうか
恋しくなる 熟柿が実るころになると 恋しくなる
考えただけで 涙が湧き出しそうになってしまう  母に恋しくなる
考えただけで 胸が熱くなってしまう  母に恋しくなる
母を思い出す 母に会いたくなる
・・・・
(2016年3月8日:美辞麗句)

≪テレビバージョン≫
このライブで披露する3曲目の新曲。

ゲスト奏者が奏でるハーモニカのスローのイントロから始まる、レゲエのリズムに近い軽快な曲。
全編に登場するハーモニカの音色が哀愁を誘う。
叙情たっぷりに歌う羅勲児。

効果的なバックボーカル陣の心地よいハミングが色を添える。
中間のハーモニカのアドリブ演奏はこの曲のハイライト部分。

このコンサートライブに一貫してみられるのが、ゲスト楽器奏者、バックボーカルなど普段は目立たない脇役にスポットを当てていること。

繰り返し観ても飽きない、常に新たな発見があるのはこのためではないか。

エンディングもハーモニカで。
横に寄り添い、ポンと肩に手を添える羅勲児から満足の笑みがもれる。

(2015年9月26日:美辞麗句)
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