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사노라면(生きていたら 原曲・あしたは日が昇る)

 作詞:金文應 / 作曲:吉屋潤

≪市販DVDバージョン≫

イントロ部分の、エレクトリックピアノだけの伴奏での、羅勲児の歌い出しが、鮮やかに決まる。
気持ちよく、心地よく、流れていくメロディ。
すると、左側に女性バックボーカルがひとり現れる。間髪をおかずに、今度は右側にもうふたりの女性バックボーカルも登場する。左右で衣装が違う。細かい演出だ。

スローなリズムでの1コーラスが終わると、少しアップテンポのリズムに移行する。
このときから次々と、どこに待機していたのか、と、思うぐらいの、さまざまな職種の衣装で身を包んだ、大勢の老若男女が左右から登場し、舞台の上から下までを覆いつくす。
そして、3コーラス目には、もう一段階アップした速いテンポで、ほぼ全員での大合唱となる。

大合唱といえば、本コンサー トのラストの曲、「아리수」でも観られるが、ひょっとすると、そのための本番を兼ねての予行演習の意味合いも少しはあったのかもしれない。ステージ慣れも同時に図っていたのかもしれない。

この曲の始まる前に、羅勲児はめずらしく、少し真面目な口調で、
「今は、大変な時代だけれど、みなさん、頑張ってください」というような趣旨の事を言っていた。
当時の羅勲児自身のことも重ねて、口に出したのかもしれない。
「曇りや雨の日ばかりではない。晴れの日もある、生きていれば」という、この曲の詞は、人生の応援歌であることは間違いない。

さて、いよいよ、コンサート後半最大の山場、そして、圧巻の「봉선화」、と、「」に舞台は移る。

(参考直訳)
・・・・・
生きて いれば いつの日にか 明るい日も 来るだろうに
曇りの日だったとしても 一夜が明ければ 陽が昇るのではなかったのか
若々しく 血気盛んなのが 唯一の財産なのに
こじんまりと ふるまわないで 胸を ぱっと広げて
明日には 陽が昇る 明日には 陽が昇る

雨が漏る 小さな部屋で 背中を丸めて 寝ていたとしても
きれいな恋人と一緒なら 楽しいのではないのか
仲むつまじく ささやく 夜がある限り
こじんまりと ふるまわないで 胸を ぱっと広げて
明日には 陽が昇る 明日には 陽が昇る

生きていれば いつの日にか 明るい日も 来るだろうに
曇りの日だったとしても 一夜が明ければ 陽が昇るのではなかったのか
若々しく 血気盛んなのが 唯一の財産なのに
ため息なんか ついていないで 胸を ぱっと広げて
明日には 陽が昇る 明日には 陽が昇る
明日には 陽が昇る 明日には 陽が昇る
・・・・・
(2016年4月5日:美辞麗句)

≪テレビバージョン≫
次曲への橋渡しの意味合いが強い1曲。

羅勲児の伸びやかでダイナミックな、それでいて器用な歌唱が楽しめる。

最初はバラード調、途中からは軽快なポップス調に移行する。

羅勲児ひとりでの歌い出しから、徐々に出演者が増え、途中からは様々なワークウェアの大人数のエキストラが入り大合唱となっていく。

エンディング場面では照明が上に下に移動し、羅勲児に近い舞台前から、大音響とともに突然1発の打ち上げ花火が。そして舞台は暗転。

この花火や照明にもちゃんと意味がありそう。
羅勲児の立ち位置は上下動舞台の上で、それが降りるのを観客側に見せたくない一種の眼くらまし。

細部にこだわった演出が見られる。

(2015年9月26日:美辞麗句)
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