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방랑 시인 김삿갓(放浪詩人 金傘、キムサッカ)

 作詞:金文應 / 作曲:全吾承

≪韓国発売DVD版≫

自身のシンセサイザーのみの伴奏で独特のこぶしを混ぜ一音節一音節を大事に歌い上げる羅勲児。

このコンサートライブのために伸ばしに伸ばした長髪姿は、この放浪詩人に自分をなぞらえたのではあるまいか。
歌詞を訳してみるとそんな気がしてならない。

前半部分の詩のみの歌唱なのだが、実は後半部分の詩もある。
参考のためと思い、美辞麗句の訳(下手です)を掲げる。

参考直訳
・・・・
竹の杖に編み笠をかぶり放浪もすでに三千里、
白い雲が浮かぶ峠を越えていくのは誰ぞ、
十二大門 入口脇 物乞いをしたならば、
一杯の酒でここ漢江を立ち去るキムサッカ。
世の中が嫌だったのか 官職を捨て、待っている人もない巷 あの村を過ぎ、
無我の境地に浸り、行く家ごとに、後の噂となり、
冷遇されてもカラカラと高らかに笑い飛ばし、その場を立ち去るキムサッカ。
・・・・

김삿갓(キムサッカ) 1807〜63 李朝末期の放浪詩人、掛け言葉を使い、時の権力を風刺した詩を残す。

前曲の「아리수」が終わり、少しの間合いをおいて(その間、大型スクリーンには、嵐のような大雨、咲き乱れる花々、晴れわたった空と、順次映し出される)始まる、単なる橋渡しの曲かと思っていたが、自身の信条や価値観を、さりげなく伝えたかったのかもしれない。

(2015年10月4日:美辞麗句)

≪テレビバージョン≫
タワーのような舞台装置上での歌唱。次曲へのつなぎとしては最高の演出。

(2015年9月26日:美辞麗句)
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