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머나먼 고향(遥か彼方の故郷)

 作詞:朴正雄 / 作曲:朴正雄

≪市販DVDバージョン≫

「さあ、これからショーの始まり、始まリ」 と、宣言するかのような左右からのMBC楽団の登場である。

すでにイントロ部分の演奏は始まっている。ボーカル陣も左右から登場。
タワー上の羅勲児は、両腕を広げて迎え入れるジェスチャー。

いつも感じるのだが、この曲が始まると、あたかも曇天の空にひとすじの陽が現れ、そして徐々に満天の青空になっていく、そんな晴れ晴れした気持ちにさせる、不思議な効果のある、いわゆる「고향노래」の1曲だ。

それまでの雰囲気を一掃する効果がある。
ライブの始めの部分に演奏されることが多い。
途中だと何らかの意図があるようだ。

一例をあげると、2001年9月、韓国オリンピック公園での、「大韓民国、歌声の達人、羅勲児」コンサートだ。
ゲストに、Heavy Metal Band(ヘビメタ・ロックバンド)のDIABLOを迎え、オープニングから10分あまり、数曲のギンギンのヘビメタサウンドをお見舞い。羅勲児ファンの度肝を抜く、思わずのけぞってしまう演奏である。

この種の演奏があるのを知らずに来たファンは、会場を間違ったのではないか、と、本気で思ったことだろう。
そんな不気味な演奏が終わった後、すぐに始まったのがこの曲だった。多くの羅勲児ファンがほっとしたのはいうまでもない。

さて、この曲も歌詞の意味を、ある程度知っていればより楽しめる。
特に盛り上がり部分の詩は大事だ。

以下に、歌詞の直訳を記す。

参考直訳
・・・・
遥か彼方の南の空の下 懐かしの故郷
愛する父母兄弟 この身を待つ
故郷から遠く離れた他郷 見慣れぬ街角
一杯の酒を 悲しみとともに 飲み干しても
自心は 故郷の空を 駆け巡る
・・・・

郷愁を素直にあらわす詩だ。
だから、その情景が眼に浮かび、曲そのものに入りやすい。
誰にでも懐かしい思い出があり、その頃、その場所にもどりたいもの。
明るいマーチ風の曲調も気分が高揚していい。

나훈아의 아리수」コンサートでは、4曲の「故郷の歌」が披露される。
そのトップバッターはこの曲以外にはない。

力の入り過ぎないリラックスしたミディアムテンポの楽団演奏とボーカル陣のコーラス、そして羅勲児の伸びやかな歌声、親しみやすいメロディ、申し分のない幕開けである。
(2015年10月6日:美辞麗句)

≪テレビバージョン≫
左右から、楽団と女性バックボーカル陣がさっそうと現れる。楽団は移動舞台ごとに。
タワー舞台も少し前方に移動。この時、タワー下のスタッフがもろに映りこんでいる。
気になったのは、向かって右側のボーカルが1人足りない。
ボーカルの1人が不安そうに舞台袖を見ている。
左側から現れたボーカルはヘアースタイルを気にして直している。
最初は「何故?」と不思議に思ったが、オープニングの衣装からの着替えがてこずったからだろうと思う。
同じ理由で右側のボーカルも出てくるのが遅れたんだろう。

曲そのものは、今までで最高のリズム、編曲で、羅勲児も、声がよく出ていて、気持ちよさそうに歌っている。

(2015年9月26日:美辞麗句)
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