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잊을 수가 있을까(忘れる事ができるだろうか)

 作詞:李湖 / 作曲:李湖

≪市販DVDバージョン≫

女性フルート奏者を前面に据えた本曲、久々というか、比較的大きなライブコンサートでは初めての登場ではないかと思われる。

ゆったりとしたテンポの落着いた曲想で、フルートの音色とともに聴けば、緊張が解きほぐされて、ほっと一息、といったところだ。

「羅勲児のアリス」コンサート前半での、最大のクライマックスである、「고향역」への受け渡し部分の役割も担っている。

力いっぱいの曲が何曲も続けば、さすがの観客も疲れてくる。
いかに上手に息抜きの曲を取り入れられるかどうかも、コンサートの盛り上げに重要だ。

次曲の「가라지」が、重厚な曲なので、好対照となって、バランスがよくなっている。

テロップで名前の出ない(ソロを取る奏者はできれば名前を出してほしい。当コンサートでも、たとえば男性ハーモニカ奏者は、テロップで紹介されている)この女性フルート奏者だが、
MBC関連のライブコンサートではお馴染みだ。
間奏場面でソロを取ったり、主リード楽器として演奏したりしている。
以前の羅勲児のコンサートでも時折、大写しになったりしているので、MBC楽団のエース奏者の1人なのだろう。
事実、今回も軽快なフルートテクニックを披露しており、傍らにいる羅勲児もフルートのメロディに合わせて気持ちよさそうに揺れていて、文字通りの共演といえる。

(このライブでも印象的な演奏だったが、最近(2013)でも、お目にかかったことがある。やはり、MBC主催のライブコンサートのひとつで、イントロと間奏部分でリードを取っていた。この時は、前曲の熱唱を聴いて感極まったのか、泣きそうになるのを、懸命にこらえての演奏だった。주현미の30周年記念コンサートにおける1曲、「여백(余白)」でのことだ。)

さて、曲そのものについてだが、以前の演奏ではサックスとバックボーカルでのパートだった部分をそのままフルートに置き換えていて、まったく違った印象の曲に仕上がっている。

「付き合いの長かった恋人同士の悲しい別れ」、が主題なのだが、爽やかなフルートの音色が、「きっと、そのうちに忘れられるよ、心配しないで」、と、言っているかのようだ。この曲の新味を出した、もうひとつの編曲の勝利、といえる。エンディングのフルートのソロも見事に決めている。

何度も繰り返すが、以前のコンサートで歌ったことがあり、アリスコンサートでの再演となったすべての曲が今までで、最高の出来栄えとなっている。
このコンサートから早10年、今、聴いて観ても、まったく色あせることのない、稀有の存在、「나훈아 의 아리수」コンサートである。

(参考直訳)
・・・・・
忘れることができるだろうか 忘れることができるだろうか
この一夜が明けてしまうと 離れていくであろう人
長々と続いた年月の中で 短かかった幸せの日々
互いがこの愛を惜しみ 未練を抱きながら
別れがつらくて涙がにじむ 恋人同士のふたり
忘れることができるだろうか 忘れることができるだろうか
明け方の霧が深い道を 涙を浮かべて行くであろう人
歩んできた長い年月の中で 熱いほどのあふれる愛情
互いがこの愛を惜しみ 未練を抱きながら
心残りで涙にむせぶ 恋人同士のふたり
・・・・・
(2015年11月19日:美辞麗句)

≪テレビバージョン≫
ゲストのフルート奏者のイントロから始まり、横で羅勲児が気分よさそうに手振りを交えながら聴いている。
この曲もフルートのエンディングで終わる

(2015年9月26日:美辞麗句)
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