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봄날은 간다(春の日は行く)

 作詞:孫露源 / 作曲:朴是春

≪韓国発売DVD版≫

前曲の軽いジャズ風の演奏から、がらっと雰囲気が変わり、重々しく感じる演歌調の曲の始まりである。
オーケストラに加えて日本人三味線奏者がソロを取っている。曲のイントロ部分、曲の中間部分、そしてエンディング部分と活躍している。さらに日本人女性の日本舞踊も曲を通して絡んでいる。
舞台上からは何故か大量の紙吹雪が舞い、羅勲児も日舞を踊る女性も、顔に付着して大変そうだ。特に女性は唇に貼りついていて、取ろうと、ぷっと吹いているがなかなか取れないでいる。観ていて少し気の毒な気がしたものだ。羅勲児も次の曲まで紙吹雪を顔に持ちこすことになる。紙吹雪の一枚一枚が通常より少し大きいように感じる。だから顔に付くと目立つのだろう。
本曲のテレビバージョンを観てみると、エンディングの三味線のソロは、曲が終わってももう少し続いているのだが、DVDバージョンになると、ごっそりカットされていて、消えてなくなっている。
テレビバージョンとDVDバージョンでの唯一の違いがこのカットで、ここから察するに、出来が良くなかったということだろう。
そしてその責任は誰にあるかというと、決して三味線奏者ではなく、曲のアレンジ担当者になる。
三味線の特徴や良さを生かしきれていないのだ。具体的に言えば、曲のテンポと三味線のテンポがまったく合っていない。後者が速すぎるのだ。この結果、三味線ソロからオーケストラへの受け渡しやオーケストラから三味線ソロへの移行が不自然で仕方がない。
じっくり編曲する時間がなかったからかもしれないが、曲そのものは良いだけに、残念な1曲となった。
(参考直訳)
・・・・・
薄紅色のチマが春風にひらめいていたよ
今日も結びひもを噛みしめながら 深山鳥(ミヤマカラス)が行き来する 村の守護神の道で
花が咲けば共に笑い 花が散れば共に泣いていた
細やかで慎ましいあの人の誓いに 春の日が過ぎ去る
真っ青な草の葉が 水に浮かんで流れていったよ
今日も花の手紙を放り投げながら 青騾馬の鈴の音が響く駅馬車道で
星が見えたら共に笑い 星がなければ共に泣いていた
不実なあの人の契りに 春の日が過ぎ去る
・・・・・
(2017年1月30日:美辞麗句)

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