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어매(母さん)

 作詞:オ・ジェホ / 作曲:ジョン・キョウチョン

「張緑水」(チャン・ノクス)役の踊り手に手伝ってもらいながら、王服を脱ぐと、真っ白の正韓服が現われる。
前曲と打って変わって、羅勲児ひとりでの舞台だ。
舞台端、左右からは、白いスモークが流れ出し、あっという間に舞台一面をおおい尽くす。

縦笛の音色(シンセサイザー)が響きが印象的なイントロから、曲が始まる。
そして、1コーラス終わり前の、歌詞「オメー、オメ」の時、羅勲児は舞台後ろ側に振り返って、これまた真っ白の、正韓服姿の踊り手を迎え入れる。
羅勲児の歌いながらの、踊り手と合わせながらの、踊りも見事の一言だが、この踊り手は、只者ではない。
優雅で軽やかな腰の動き、手の指先から腕にまで行き届いた、指さばき、腕さばきの繊細さ、からだ全体の回転時の、空気中を漂うかのような柔らかな動き、中腰でのバランスの巧みさ、曲最後の場面で、羅勲児に向かって走り寄る際の、両手腕を広げる所作、その直前に、手で服の左右の端を、素早く持ち上げて、効果的に膨らせる技、などなど、枚挙にいとまがない。

この踊り手は、DVD最後のスタッフ紹介場面で、振り付け「송 은정」と、出ている。
今まで何度も、このコンサートでの振り付けが素晴らしいと述べてきたが、この踊りのできる人であれば、なるほどなと、大いに納得した次第だ。

(羅勲児に向かって走り寄る際、DVDではスローモーション画面になっている。
それを観て、あまりにも、その動きが世離れしていて、なにか幽霊でも観ているようで、鳥肌が立った。
白い衣装のせいかもしれないが、尋常ではない、なにか神懸りのようなものを感じた)

(2019.10.23 美辞麗句)

歌詞参考直訳は「コスモス咲く夕べ」公演をご参照ください
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