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태평가 (太平歌)

 作詞:民謡 作曲:民謡

「ティリ リー 、ティリティリー」 と歌い始めては止まり、観客に向かって語りかけていく羅勲児、多くの観客から、笑みが漏れ、会場全体で和気藹々の雰囲気があふれる。
ステージ上の楽団の中でさえ、バイオリニスト同士の会話も見られ、何やら、ほんわかムードだ。
何度かの、「ティリ リー 、ティリティリー」と、羅勲児の語りが繰り返された後、曲が始まる。

「태평가」(太平歌)は、1935年の作品で、軽やかなリズムの、明るいイメージのワルツ(3拍子)の曲で、踊りにも合いそうだ。
太平歌とは、「太平の時に、皆で謳歌する歌」で、歌詞中の、「ニナノー リンリリヤ リンリリヤ ニナノー」などは、みんな一緒になって歌うのに、もってこいだ。

曲の中間部からは、左右の舞台端から、それぞれが、2本の大きくてあでやかな色彩の扇を持つ、十数名の踊り手が現われ、華麗な踊りを展開する。
扇が横に重ならせて、ふたつの大きな横波を作り、大きく波立たせる場面も鮮やかだ。
エンディング場面では、するすると、羅勲児を、扇の円陣で取り囲み、姿を見えなくする。
最後には、扇を前に向けて開き、ひらひらと揺らし、中央の羅勲児を再度、観客側に見せる、という、これまた凝った趣向だ。
踊り手への、振り付けの上手さも、感心させられる。

(参考直訳)
・・・・・
うんざりする と言ったらなんだけど いらいらする と言ったらなんだけど
心中 気をもませることが 多いけど 楽しんで暮らそうよ
拍子を合わせて歌おう リンリリヤ リンリリヤ 拍子を合わせて歌おう
そうれ いいぞ よいや よいやさ いいぞ
野の蝶々は あちらこちら ふわりふわりと 花を求めて 舞い込んでくる

吊り提灯に 火が灯され 忘れ去った あなたが もう一度 帰ってくる
空手来 空手去 何も持たずに生まれ 何も持たずに死ぬ 楽しんで暮らしていこうよ
拍子を合わせて歌おう リンリリヤ リンリリヤ 拍子を合わせて歌おう
そうれ いいぞ よいや よいやさ いいぞ
野の蝶々は あちらこちら ふわりふわりと 花を求めて 舞い込んでくる
・・・・・
(2019.10.30 美辞麗句)

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