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사랑의 배신자 (背信者)

 作詞:李仁善 / 作曲:金光彬

前曲の後、再度、観客に語り続ける羅勲児。
その語りの中で、「誰しも、心の傷を抱えている。 その傷を針にたとえて、針を抜くには、歌を歌うのが一番」と、訴え、曲の題名 「배신자」(裏切り者)を観客に告げる。
ここでの観客の反応が面白い。「えー」とかの、一様に、当惑したり、驚いたりの表情が見え隠れする。
なぜだろうと、元曲を探してみた。「배신자」は、1969年の作品で、「배호」(ペホ)という歌手の歌が有名なようだ。
聴いてみると、曲調は暗くてスロー、声はどろどろとしていて、恨みをこめた歌い方となっていた。
観客にとっては、このイメージが強かったのだろう。とても、みんなで歌う曲ではないと思ったのかもしれない。

ステージには、大きな文字で歌詞をつづった横断幕が用意されていて、羅勲児が、観客をうながして、曲が始まる。
始まってみると驚いた。曲調がまったく暗くない。明るいアップテンポ(速めの)に仕上がっている。これだと歌いやすい。
観客の表情も明るくなって、懸命に、一緒になって歌っている。
センスのよい編曲が光る。「もっと大きな声で」とか、「メロディを知らなくても適当に とかで、羅勲児は、観客を励ましたりしている。
ステージと観客側がひとつになった瞬間だ。

(参考直訳)
・・・・・
憎らしくて 別れた あなた 憎らしくて 別れた あなた
私の青春 私の純情を 踏みにじっておいて 憎らしくて 別れた あなた
もじゃもじゃ頭の あなたに 傷つけられて
あなた一人が 未練もなく 背を向けて 去っていける
裏切り者よ 裏切り者よ 愛の裏切り者よ

憎らしくて 別れた あなた 憎らしくて 別れた あなた
私の青春 私の幸せを 踏みにじっておいて 憎らしくて 別れた あなた
もじゃもじゃ頭の あなたに 傷つけられて
あなた一人が 未練もなく 背を向けて 去っていける
裏切り者よ 裏切り者よ 愛の裏切り者よ
・・・・・

(2019.10.30 美辞麗句)

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