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 가고파・물레방아 도는데(帰りたや)・(水車は回るのに)

가고파     作詞:李殷相 / 作曲:金東振
물레방아 도는데 作詞:鄭斗守/ 作曲:朴椿石

「昔、クラシック歌手にでもなりたくて、よく歌っていたのがこの曲」と言って、おもむろに、歌いだしたのだが、美しいメロディの、のどかな、いい曲だ。
舞台の大スクリーンには、海辺の岸壁に打ち寄せる波の光景を映し出している。効果的な演出だ。
一節ですぐに終わってしまったのだが、曲名を知りたくなり、様々な検索方法で、探してみたが、ようやく、「가고파」(帰りたや)という曲の最初の一節だとわかった。1933年の曲だ。
元曲も聴いてみたが、羅勲児は、さぞかし、当時、大きな声で練習していたのだろうと、ふと想像させるほど、クラシック調の深みのある曲だった。

さて、舞台では、羅勲児が、次の曲を、司会者のように説明している。そして、「물레방아 도는데」(水車は回るのに)が始まる。

ここから、「너와 나의 고향」(君と僕の故郷)までは、何やら、「羅勲児と振り返る、懐かしの故郷の歌」とでも、題をつけたくなるような、和やかで暖かい歌謡オンステージが展開される。

(参考直訳・「가고파」)
・・・・・
私の故郷 南の海 青い水面が 目に浮かぶ
夢にも忘れようか あの静かな海 今も あの水鳥たちは 飛び回っているのだろうか
帰りたし 帰りたや 私と共に 遊び回った仲間が 懐かしい
今 皆は どうしているのだろうか
会いたし 会いたや あの水鳥も 仲間も 皆 故郷にいるのに
私は ああ どうして 離れて暮らしているのだろうか
あらゆるものを すべて 振り切って 戻るのだろうか
氷つく路地 過ぎ去った日々 生まれて 消える 心の中には 子供服を着て 笑って 笑って暮らしたあの日
涙のなかった頃を 探しに行きたし 探しに行きたや
・・・・・

(参考直訳・「물레방아 도는데」)
・・・・・
石垣の道で 体ごと振り返り もう一度 見る
飛び石の道を渡っていくとき 振り返って見る 都へ立ち去った人
遠く離れた他郷 はるか遠くに立ち去ったのだが
初春が訪れる前に 忘れてしまうのか 故郷の水車は 今日も回るのに
互いに手に手を取り合いながら 惜しむ 通りにでる細道では
体ごと振り返り 手を振る 都へ立ち去った人
遠く離れた他郷 はるか遠くに立ち去ったのだが
秋が近づくまでに 消息が途絶えるのか 故郷の水車は 今日も回るのに
・・・・・
(2019.09.22 美辞麗句)

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