同じく簡易舞台セットを使用した1曲。
スモークで霧を演出している。
冬の公園のような背景セットの前の樹木に寄りかかった羅勲児は、木に顔を寄せながら枝を握り歌い始める。
声量豊かな低音がここでも冴えわたる。
元曲は「배호」(ペホ)歌唱の1967年の作品。
元曲を聴くと、ある部分で巻き舌を使った歌い方が印象に残る。
歌詞でいえば、最後のほうの「어루만지며」のところでの、「루」の音だ。Rの音を誇張した巻き舌で歌っている。羅勲児もそれに従って歌っている。元歌手へのリスペクト(尊重)を現したのだろう。どんな歌い方もできる羅勲児の新たな証明だ。
(参考直訳)
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霧が立ち込める 奨忠檀公園 誰を訪ねて来たのか
落葉松の古木を 無言で 軽く撫でて抱きかかえ 泣いてばかりなのか
過ぎし日 この場所で 刻んだあなたの名前 鮮明に残る文字
もう一度 軽く撫でて 立ち去る 奨忠檀公園
坂道の山道を 一緒に散策した 山のふもと
数多い理由で 胸が締めつけられて 泣いてばかりで 立ち去ってしまう
あなたの残した足跡 落ち葉だけ積もる 孤独を噛みしめながら 背を向けた 奨忠檀公園
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(2019.11.20 美辞麗句)