韓国SBSが、民営テレビの日を記念して企画、制作した、「羅勲児そして小鹿島の春」公演は、
全羅南道小鹿島、小鹿島病院中央運動場にて、設営された特設ステージで開催され、約五千人が集まった。
ハンセン病療養の人達、看護師達、病院関連の人達、そして近隣の島内外から訪れた人々が、入り混じって一緒に楽しむ様子がテレビ画面に映し出される。
コンサートの前半は、羅勲児の数々のヒット曲が続き、後半では、曲と曲の間で、小鹿島で勤務する看護師のミニドキュメンタリービデオの放映や、羅勲児あての手紙の紹介もある。
公演全編を通して、優しさや温かみで溢れ、公演を精一杯楽しんでもらおう、という、強く熱い想いが伝わってくる。
テレビ画面を通してでも、目頭が熱くなる感動的な場面が幾度となくある。
1997年5月14日、夜7時から9時まで、韓国全土で生放送された、
「羅勲児そして小鹿島の春」公演は、いつまでも記憶に残る、特別な2時間となった。
(2019.12.13 美辞麗句)