[音楽][中央日報] 2006年 8月 30日(水) 午後 8:39
原文はこちらですが、そのサイトがなくなると見れなくなります。)
チョ・ソンジン(音楽評論家.月刊誌 'ハットミュージック'編集長)による[中央日報] 記事より
羅勲児について

 過去はとりえもない障害物ではなく、教訓とヒントを与えるという点で私たちが未来と対処するのに必要な備蓄物でもある。
 過去の材料を絶えず再使用している音楽の場合には特にそうだ。
国内音楽界の巨木羅勲児は一番最近の歌手たちまでも多様な刺激とヒントを得ることができる歌謡界の必須ビタミンみたいな存在だ。
'海辺の女(うみべのおんな)' '水車は回るのに' など数え切れないほど多くのヒット曲を持っている羅勲児は、今までに2500曲を超える沢山の曲を発表した。
 驚くべき事は其の中の800曲以上を自分が作ったというのだ。
歌手はただ歌だけ歌うのではなく作曲までやるという考えを積極的に実践したわけだ。
 デビューの時からずっと粗野で野性的なイメージを立て通している羅勲児は、声量が豊かで力も良い。
 歌唱法の技巧的な面を先に立たせるというよりは、肉声自体を基盤とした声だ。 したがってあれほどに声と歌が自然なのだ。
 パァーと広がる肉声を中心に、凶星(おおきに注:訳に自信無し)的な深みと鼻声, そして斗星(おおきに注:訳に自信無し)まですべて等しく按配して歌うのだ。 いわゆる 「羅勲児式折り(おおきに注:コブシのことか?)」 は彼の代表的な唱法上の特徴だ。
 これは西欧の R&B式 '折り'とは違う. 私たちの民謡と国楽など伝統的な音楽風に基盤を置いて、彼自身が独創的に作った 「羅勲児マークの折り」は優に国宝級とするに値する。
'折り'がうまくなるためには、ひとまず、喉に力が行くのではなくて、よくほぐれていなければならない。あれほど羅勲児は躍動的な歌を歌うにもむしろ喉の柔軟性が引き立つ。
 年を超越して相変らず朗々と響き渡る声量も注目するに値する。
声に力を供給することは歌う人の呼吸(エンジン)で声帯はバイブレータと同時にミッション(ギアー)の役目をする。
 1966年にデビューした '旧型エンジン'ではあるけれども、羅勲児のそれは相変らず、ずば抜けた性能を発揮している。
 本当に歌が上手な人には発声や唱法などを離れて、彼だけのオーラが伝わる。 濃い感情注入を通じて切々たる呼訴力は聞き手に一つの独自の世界を経験させる。
 世代を超越して万人から愛されている羅勲児の曲たちが、カラオケで一番多く歌われている理由の一つであろう。
 韓国を代表する '名人'である彼がここで止めないで、私たちの情緒と限りを盛った伝統歌謡をトロットと呼ぶことに対して強く問題申し立てをしていることもおもしろい。私たちの独特の民族的情緒をよく盛り出しているジャンルが、その感じと印象が生きている用語代わりに単純に西欧リズム中の一つのトロットと呼ばれているということは、なるほど、もう一度考えて見なければならない問題だ。
【日本語訳:byおおきに2006.9.10】

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