神野美伽、男にほれて韓国デビュー?

韓国でのコンサート目標に、言葉の勉強もバッチリ

神野美伽  演歌歌手の神野美伽(33)写真=が、オール韓国語のCDアルバムをひっさげ、韓国デビューを飾った。事実上、日本の歌謡曲が解禁されつつある韓国だが、日本人歌手が韓国語で歌うケースは極めて珍しい。「歌は、もちろん男性もステキ」と神野がお隣の国にホレこんだワケは?

 今年(1999年)4月に韓国で発売したアルバム「海峡をこえて…」は、神野が昨年、レコード大賞アルバム企画賞を受賞した日本語版の同作品をすべて韓国語で吹き込み直したものだ。

 「曲は、韓国の一線の方30人が私のために書き下ろしてくださった中から、ぜいたくにも10人の11曲を選ばせていただきました。母国では他の人の曲は作らない国民的な歌手の羅勲児(ナフナ)さんからも作品をいただき感激しました」

 アルバムの曲調はド演歌からポップス風までさまざまだが、日本の演歌とは微妙な違いがあり、そこが神野がひかれたところでもある。

 「韓国では演歌にあたる歌をトロットというんですが、羅勲児さんから『トロットと演歌は、同じ素材を使っていてもキムチとタクアンみたいに味わいが違う』と聞いて、なるほどと。韓国では、うれしさや悲しさをストレートに表現するんです。

 言葉もわからなかった12年前に、初めてテープを聞いたとき、トランペットの音が割れるぐらいテンションが高くて、思わず涙が出ました。日本の演歌は、感情を内に秘めた"引いた"良さですね」

 昨年(1998年)春から家庭教師について、本格的に韓国語を学んでいる。

 「まだまだですが、韓国のラジオでゲスト出演したときは想定問答集をつくって、なんとか韓国語でPRできました。向こうでは、カラオケボックスは、ノレバン(歌部屋)やノレヨンスプシル(歌練習室)って呼ばれていて、若い人もオジサンも日本語の歌をガンガン歌ってます。でも、コンサートや公共の電波で解禁されるのは、先になりそう。やはり、こちらが言葉を覚えるのが当たり前かなと思って」

 神野の韓国通は歌だけにとどまらない。

 「男性ですか? 日本のようにボテッとした体型の人がいないんですよ。肥満児は軍隊に入れないので、母親の責任でマッチョに育ててるらしいんですよ。目上の人を重んじることも徹底していて、地下鉄の座席で若い人の前に、年配の人が立つと、サッと席をゆずる。カッコイイですね」

 こう話すが、自身の結婚については、「特にあせりとかはないし、今は考えてません」。目下の夢は、韓国でのコンサート。今秋にも日本文化の完全解禁が噂されるなか、神野が韓国で大スターの仲間入りをする日も近いかも。

 しんの・みか
昭和40年8月30日、大阪・貝塚市生まれ。
昭和59年「カモメお前なら」でデビュー。翌年の「男船」がロングセラーに。
昭和62年紅白歌合戦初出場。今年(1999年)4月キングレコード移籍第一弾のシングル「夜桜善哉/海の伝説(レジェンド)」をリリース。
1999年、荒木とよひさ氏と結婚
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