秋夕,'故郷の駅'主人公は…

画像付原文はこちらですが、そのサイトがなくなると見れなくなります。)

[スポ−ツカン] 2007年 9月4日(火) 午後9:28
♪♪コスモス咲いている懐かしい故郷の駅 ♪ 可愛い子、美しい方、皆出て喜ぶよ ♪走れよ故郷列車、ときめく胸抱いて ♪ 目を閉じても浮び上がる私の故郷の駅…♪♪’
 大韓民国人なら一度は歌った事が有る羅勳児の ‘故郷の駅(コヒャンヨク)’だ。
この頃は以前の様では無くて高速道路を車で走って何時間かで故郷の家の庭まで到着する時代だ。
かわいい子,美しい方は始めから皆都会へ行ってしまったし,老いたご両親だけが故郷の家を守る。
それでも秋夕の頃になれば、この歌ほど郷愁を奮い立たせる歌もない。 やがて秋夕だ。今年の秋夕は何か寂しい。彼がいないからだ。
『私を‘アリラン歌手’と呼んでくれ』と言ったのは羅勳児だ。
今年 3月に予定されていた公演を取り消したまま、何の消息も無く隠れてから 6ヵ月余り経った。秋夕も近付くのに、彼が、今、我々の側にいない。
過去、秋夕が近付くと各放送社芸能局長達は彼を渉外する為に東奔西走した。
一説には羅勳児渉外のために家の前で何時間も待った局長もあると言う。
羅勳児の公演は、どんな秋夕特集より豊富な「盛餐」だった。
今年は SBSで羅勳児の代わりにトロット女子歌手張允貞がその席の代わりをするらしい。「盛餐」の代わりに粗餐だと言えるか。
(もしもしちょっと呉文化演芸部長様!それはあんまりな言い方ではありませんか?:おおきに)

 羅勳児のヒット曲 ‘ムシロ’や ‘ヨンヨン’をカラオケで楽しんで歌っていた私も彼の真価を確認したのは秋夕特集ショーであった。
いつだったか、羅勳児事務所代表が ‘羅勳児ショーに来てしっかり見てくれたら良いだろう’と呼びに来た。
別に何とも思わずに放送局の録画場へ行った私は羅勳児の魅力に一気にはまり込んでしまった。
破れたジーパンに白いTシャツを着て舞台を歩き回る彼が何となく誇らしかった。
『トロットは私が世界最高だ,マイケルジャクソンよりも上手い』と言う彼が本当に格好よかった。すべてのギャラを再び舞台に降り注ぐ彼の熱情に感激した。
おばさん達が何故彼の舞台の前で涙を流すのか,男達さえ彼の雄らしさに惚れるようになるのか、が分かった。ダイナミックにして型破りな舞台の上で彼は時には絶叫し、時には囁いた。
そんな彼が今年の秋夕には見えない。
複雑な事情に巻き込まれたのか、舞台に立つ魅力を失ったか、今は分からない。
重要なのは彼が舞台を捨てて長期間隠れた、という事だ。
彼は “スターは完全に揃った姿ではなければ大衆に姿を現わしてはいけない”と、ずっと言って来た。彼の自論のように、再び完全な姿を取り揃えるその時を待っているのかも知れない。 それにもかかわらず ‘帰って来ます、勲児氏’だ。
全家族が TV の前に囲んですわって “さあ,今日、一緒に一度ズックオボブシデイ”と言う彼の味わいのある慶尚道なまりを聞きたい。
羅勳児という名前は私たちにとって、 もう‘故郷’と ‘愛’の代わりをすることができる普通名詞ではないだろうか。
(スポーツカン:呉カンス文化演芸部長)
【日本語訳:byおおきに2007.9.5】

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