「おおきに」のプロフィールにかえて
羅勲児
という名もわからず、ある日のテレビでむちゃくちゃ迫力のある歌手が歌うのを聞いた。
（後日、この日が1991年4月23日火曜日で、「ＮＨＫ歌謡リクエストショー」という番組だった事が判明した。植木等さん他との共演であった。）
確か韓国の人と聞いたが、大物の新人だなあと、家族と話した。
後になってわかったのだがスーパースターだったとは！
知らなかった！なぜだろう？
歌は最後の１節ぐらい聞いただけだったので顔も曲名も皆うろ覚えで、三宮辺りのレコード店を探して歩いた。
諦めて帰りにそごう(デパート)へ立ち寄り、エスカレーターに乗ったらカセットテープのコーナーがちらっと見えた。
そこで初めての「羅勲児」を手に入れた。繰返し繰返し聞いた。
テレビで、ちょこっと聞いた曲は「カルムリ」だったのだ！！。
多分その年の事だったと思うが（テレビで見た翌年であった事が後日判明）10月に大阪城ホール第一回のコンサートがあった。
チケットを買うのは初めてなので、娘が予約してくれたのを受取りに行った。
この時まだ羅勲児が大スターだとは知らなかった。
キム・ヨンジャやチョー・ヨンピルが出たのにナフナは出ないじゃないか！
もう帰ろうかと思いながら次の部を見ると羅勲児ワンマンショーだった。
その後は都合が付く限り コンサートやディナーショーを見に行った。もう自分でチケットを買える。
韓国発売のを初めて買ったのは、大阪・鶴橋の牧野レコード店（残念ながら2009年8月21日閉店）。
ホームに電車が着いてドアが開くと焼肉の匂いがどっと入ってくるとのうわさだから、きっと韓国のＣＤを売っているのではないか、とクリスマスに主人が探しに行ってくれたのだった。
この店と、羅勲児後援会から教えてもらった東京の三中堂で韓国物を買い集めた。
日本語の歌も良い声で歌ってくれるけれど、やはり母国語で歌うのがのびやかでいい。 意味はわからずともいいではないか?ピアノ曲やヴァイオリン曲も歌詞が無いので当たり前。
とは言うもののタイトルぐらいは曲目を区別する為に読みたいと思い始めてラジオハングル講座を留守録して聞き始める。
ハングル文字を覚えるのは楽しい。読みたいものが手元にあるので尚更の事 。
機械音痴でもそんなことは言っておれない。ラジカセ、ＣＤプレヤー、テープレコーダー、ビデオデッキ、ＭＤ機、携帯電話、デジカメそしてパソコン、と次々に新しい機器が出てくる。どれも必要にせまられて使いこなす為にマニュアルを一生懸命に読む。
母の痴呆症（認知症と言うようになった）が進んできた頃、まだ少ししか持っていなかったテープを毎夜聞く事で母の世話で溜まるストレスが消せた。
職場で母や羅勲児の話を聞いて貰えたのも助けと なった。
それでも辛くて「限界かー」と思った頃に特別養護老人ホームへ入所させてもらう事が出来た。
阪神淡路大震災１ヶ月前の事。ラッキーだった。(母は2003年7月他界）
１９９５年１月１７日、阪神淡路大震災で住んでいたマンションは全壊した。
幸い家族皆 怪我も無かった。
しかし老後のためにと私の貯金をはたいて改装したシステム キッチンはどうしてくれる? 三ヶ月も使ってないのに。
でもまあ命があったから他の物は諦めるとするか。
震災で落胆はしたが、人生観が変わった。
１９９７年３月、神戸韓国学園の生徒募集を新聞で見た。
羅勲児さんがステージでよく言われるでしょ、「明日からじゃ遅い、今すぐやれ!! 」 と。
４月からの新学期に入学した。パート勤めの帰りで疲れるし、語学力の上達は鈍かったが楽しみの世界が広がる気がした。パソコンのマウスもここで初めてさわった。（家庭の事情で一年余りで退学）
１９９９年６月、パート勤めの定年退職で時間が自由になった。それまで充分に出来なかった事をどんどんやれる。
ＬＰ、ＣＤ、テープ、 ビデオの整理、ＭＤへの保存など。
２０００年９月、羅勲児ホームページ（羅勲児日本ファンサイト）
を手がけて、まだ毎日のように改築、増築に励んでいて、ふと頭の中をかすめる思いは、…
「私が好きになったのは羅勲児の歌声だった筈なのに、ＨＰでは文字と写真ばかり……」
でもいいのいいの。公演や新盤の情報を伝えることが出来る。
２００２年４月、パソコンをＸＰに替えたのを機にデジタルカメラを取り入れた。又、ＣＤ，ＤＶＤの作成が自在になった。これは、とりわけ、古いビデオテープをＤＶＤに保存することが可能になったので、我ながら、一大発展と言える。（ＸＰは2010年頃からもう動かなくなった）
羅勲児ファンになったお陰で老後の楽しみはバッチリ決まりです。
聞きたい物 、見たい物いっぱい有る。韓国旅行も好きになった。
羅勲児さん 皆さん ありがとう
＊＊ おおきに ＊＊
