ドラムスのマーチ(行進)風のイントロで始まる当曲、「잡초」、1982年の作品だ。
ドラムスと共に、ホイッスル(呼子)の音も聞こえてくる。そしてホイッスルに促されるように男性バックダンサー達が次々と現われる。
全員、海軍風の制服姿でサングラスをしている。ホイッスルの音は断続的に続き、ダンサーが羅勲児に制服の上着を着せる。サングラスも手渡したようだ。
ここで羅勲児は後ろ向きになりバックダンサーの方に向き、腕で合図をする。
まず左手、そして次に右手、それに合わせてダンサー達も上着を広げてポーズをとる。
ここら辺の羅勲児の上官風の振る舞いは上手だ。さまになっている。
ここで本来の曲のイントロが始まり、ダンサー達も踊り始める。そして曲の歌が始まる直前に、羅勲児はやっと観客側を向き、歌い始める。
この後も時折聞こえるホイッスルの音も曲に緊張感を与える効果を出している。
特筆すべきは、ここでもダンサー達の踊りだ。
ロボット風の硬い踊りを採用していて、海軍の剛健さを表現しているのだろう。
またダンスも複雑でよく規律が取れている。力強さを前面に出した踊りだ。
いろいろな手法でアレンジされることが多い当曲だが、今回のアレンジはこれはこれで効果的だ。
ただ、羅勲児の歌が一部分で少しリズムに乗れずに遅れてしまったようだ。
その後、すぐに持ち直しているので、気づかない観客も多いかもしれない。
ただ本人は痛く分っているので、しまった、とか、複雑な気持ちだろうと察する。
もちろん、そんな素振りは微塵も見せないで、次曲へと進む。
(2020.02.05 美辞麗句)
参考直訳は「アリス」公演をご参照ください