← 読み易い行間が選べます(IE4以降で有効)

웬수  (仇敵)

 作詞:羅勲児 / 作曲:羅勲児

舞台上には、前曲の余韻から、まだ冷め切らない羅勲児の表情が、テレビ画面に映し出されている。
すると、舞台後方と両横の大型スクリーンには、荒涼とした田舎の街の風景が現われ、ステージ左側から、チンドン家風の、帽子をかぶった、みすぼらしい服の男性が、簡易ドラムセットを背負い、身振り手振りと、哀愁を帯びた表情で、何やらユーモラスに、何かを表現している。
これって、パントマイムでは、と思っている間に、舞台右側からは、男女バックコーラス陣も、カジュアルな姿で登場し、イントロ部分のバックコーラスを歌い始める。
そして、羅勲児が歌い始めるが、何とも味のある節まわしで、これぞ、羅勲児、と、感心し、大いに納得もしたものだ。
また、メロディラインも分りやすくて、一緒に歌いたくなるぐらいだ。
この間、パントマイムの演技も続いていて、時折、画面に映っているが、この俳優さん、すごく上手だ。
舞台上では、1コーラス目には、ゆっくりとした動作で、数歩、前に進むくらいだし、2コーラス目にも、反対向きになって、また数歩かけて、戻ってくるだけなのだけど、不思議な存在感がある。

画面では、「고 재경」(コ ジェギョン)と紹介されているが、ネットによれば単独のパントマイム公演も行っているようだ。
何か、サイレント(無声)映画でお馴染みの、往年の「チャールズ・チャップリン」を連想させる。
一見、滑稽さがあるものの、もの悲しさも帯びていて、何かを訴えかけられているような気がしてならない。

曲は進み、中間部では、羅勲児とバックコーラス陣との、「나훈아!」、「웬수야!」の交換も、微笑ましくて、楽しさ一杯だ。
2コーラス目でも、羅勲児、バックコーラス陣、パントマイム俳優の、三位一体の演技、歌唱が続き、素晴らしいパフォーマンスで、後々にも、語り続けられるのは間違いないと、確信させられるくらいの出来だ。
エンディング直前での、パントマイム俳優が、さりげなく帽子を取って、羅勲児に別れの挨拶をする場面と、エンディング最後の場面での、音楽のリズムに合わせての、3度の足技も、繊細な演出の現われだろう。
画面には、羅勲児の会心の笑みが映し出されている。
当曲、3分間の演奏は、正に脱帽の一言だ。
コンサートは続く。

(「웬수」参考直訳)
・・・・・
泣かないと 誓ったのに
背を向けると 両頬には するりと 涙が 流れ落ちる
立ち去る あの人に 未練のようなもの ないけど
何故このように 泣いているのか 何故 馬鹿みたいに こうなのか
たったひとつの枝種 たったひとつの音節 たったひとつの文字 情 情が仇に

どうせ 立ち去る あの人 笑って 送り出し
後ろ向きになると 肩の上に するりと 雨まで 落ちてくる
私が 好きで 愛した あの人 悔いのようなもの ないけど
何故このように 何故 胸が痛いのか 何故 馬鹿みたいに こうなのか
たったひとつの枝種 たったひとつの音節 たったひとつの文字 情 情が仇に
たったひとつの枝種 たったひとつの音節 たったひとつの文字 情 情が仇に
・・・・・
(2021.02.20 美辞麗句)

(大韓民国 再び羅勲児)公演へ戻る

羅勲児日本ファンサイトTOPへ