これより、第3部、「인생」(人生)となるが、その直前に、リアルタイム(同時)で、リモート観客の声が、画面に紹介されている。
「ああ、すごい」、「저만치뺄수있는사람 없다」(あれだけやれる人は他にいない)などで、中には、デジタルサインボードを使って、「영원히 나훈아」(永遠に ナフナ)の文字を掲げているファンもいるようだ。
まったく同感で、引退など考えずに、可能なかぎり、公演活動を続けて欲しいものだ。
さて、画面には、韓太鼓奏者が2人現われ、そしてさらにもう1人が加わり、激しく太鼓を打ちつけている。
「Special Stage-국악(韓国伝統音楽)」との、紹介文字も画面に映し出される。
すると、鐘の音と共に、舞台右側より、スライド舞台に乗り、大勢の伝統韓服姿の連結太鼓奏者が現われる。男女混合の奏者達だ。
舞台の最右端から最左端まで、ぎっしりで壮観だ。
この連太鼓での男性奏者というのは、今回、始めて見た。
そして数えると、男女7名ずつ、計14名で、この人数での演奏も始めての経験だ(今までは、女性奏者5名の連太鼓が最多、「KBS 빅쇼 현철 주현미」にて)。
14名が同時に太鼓を打つ姿は圧巻で、圧倒的な迫力だ。
女性奏者の体を仰け反らせての連打も、うならされる。
そうこうしている内に、男女太鼓奏者を乗せたスライド舞台が舞台裏に退いていくと、今度は、画面上に、デジタル龍が現われ、波を打ちながら、舞台前、上空を旋回する。
カメラ視線が舞台に向けられると、そこには、頭に複数のひもが付いた輪っかを、回し揺らしながら、手太鼓奏者達が、互いに円を描きながら、側転を披露している。
それが落ちつくと、舞台上には、綱渡りのためのようなロープが張り巡らされ、その上を、片手に扇子の曲芸者が、ロープにまたがり、あたかもトランポリンのように、バウンドしながら様々な曲芸に挑んでいる。
一回転したりとか、左右や前後に向きを変えたりとか、片足立ちとか、次々と難芸を披露している。
さらに、2組の獅子舞のような演者も現われ踊りだす。
画面上には「광개토사물놀이예술단」(広開土サムルノリ芸術団)と紹介されている。
すると、今度は、「가야금」(伽倻琴)奏者、「조선아」(チョソナ)が演奏を始める。
イントロのようだ、聴いたことのあるメロディだ、と思っていたら、笛や太鼓の音色も聴こえてきて、演奏速度も、少し速くなってきているように感じる。
芸術団の演技は、なおも続くが、ここで、伴奏音楽が変わり、再度の、デジタル龍が現われ、ホール上部を旋回している。
すると、舞台上には、芸術団の姿はすでに無く、換わりに、数十名の男女太鼓演者が現われる。
中央には特大太鼓、その周りには、6名ほどの男性手太鼓奏者が、そして、舞台の左右には、数十名の女性太鼓奏者が陣取り、踊りながら太鼓を打つ。
そして、音が止まる。
すると、舞台後方の大型スクリーンには、羅勲児の姿が大きく映し出され、水しぶきを上げながら、太鼓を打つ。
それに呼応して、他の男女太鼓奏者達も、踊りながら太鼓を打ち付ける、といった按配だ
(この部分の羅勲児の太鼓演奏は、「小鹿島の春」公演と同様に録画取りと思われる)。
そして、ここで、画面の羅勲児が歌い出す。
逆に、これは、生で歌って、太鼓も叩いているようにも見える。
「잡초」(雑草)の数フレーズを、この場面で採用したようだ。
「雑草」のメロディが終わると、今度は、羅勲児の歌に、男性グループの歌声も加わり、応援歌のようなものを、太鼓も打ち鳴らしながら、力強く歌っていく。
そして、エンディングとなる。
ここまで、5分間弱のパフォーマンスだけど、内容はこの上なく濃い。
韓国伝統曲芸、踊り、太鼓演奏などを、ぎゅっと凝縮して詰め込んだ、羅勲児ならではの協演だ。
相変わらずの、「D」(詳細)と「S」(規模)へのこだわりには感嘆するしかない。
(応援歌参考直訳)
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誰も立ち寄らない 風が吹く丘の 名も無い雑草よ
あれもこれも 何も恵まれない 何も恵まれない
天を仰ぎ 星を拾い 地を見て 農事を営み
今年も大豊作 来年も 豊年の世 頼むよ 頼むよ
夜明けを 白昼のような明るさ 頼むよ
コロナが消滅だとさ 大韓民国アゲイン 大韓民国 大韓民国
・・・・・
(2021.03.17 美辞麗句)