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고향역(故郷の駅)

 作詞:林鍾壽 / 作曲:林鍾壽

プラネタリウムの中にいるかのような、CG(コンピュータ・グラフィックス)で映し出された星の動きをみていると、なにやら、鐘の音が鳴り響く。一定の間隔をおいて繰り返される。
何が始まるかわからない、一種のサスペンス状態だ。
流れ星どうしがぶつかるような場面もあった。そして、幕があがり、楽団のイントロ演奏が始まり、そしてフェードアウトする。
舞台上には、隕石の結果できた穴かなにかをイメージしたような装置があり、その火口が開いてくる。
すると、エレクトリックギターの音色が聴こえてきて、上昇舞台装置には、ギターを抱えた羅勲児の姿が。
地球上に。隕石とともに、羅勲児が落下してきた、という発想だろうか。
そして、ギターイントロが始まり、おもむろに歌い始める。
なんとスローバラードの「고향역」だ。階段状舞台上の男女バックコーラスも加わってくる。オープニングでこの曲は意外だ。
しかもスローバラードでの、この曲は始めてだ。
懐かしのSL蒸気機関車の発車音と、汽笛ではじまり、楽団の管楽器陣が張り切る、あのいつもの古き良き「고향역」は、今回は聴けなくなったな、というのが率直な感想だ。
だが、これはこれだ。羅勲児の歌声は滑らかで、聴くに心地よい。
曲が終わると、羅勲児はエレクトリックギターを上に大きく持ち上げて、静止する。
すると、手から離れたギターが、するすると天井の方に持ち上がっていく。羅勲児といえば、両腕を大きく持ち上げ、目を閉ざしたまま静止している。
不思議なオープニングだ。

(2019.09.15 美辞麗句)

(歌詞の参考直訳)は 「羅勲児のアリス公演」でご参照ください

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