アコーディオン(演奏者が見えないので多分シンセサイザー演奏)の音色と、多くのバイオリン奏者が奏でる、ストリング(弦楽器)演奏が、この曲のもつ、悲しさ、うら寂しさを、たくみに表現している。
羅勲児はというと、観客へのサービスなのか、最初は、ステージの左側に移動して、そこで曲の一番を歌い終え、次に、ステージ右側に移動して、二番を歌うなど、細かい配慮がうかがえる。
静かな客席からは、ゆっくりとした速さの手拍子が聴こえてくる。
音をのばすときの、節まわしは、羅勲児、お得意の歌い方だが(多分、民謡を歌っていたからか)、この曲でも、見事のひと言だ。
(2019.09.30 美辞麗句)