伝統飲食研究所・仁寺洞

第六日目(6月28日火曜日)

読み易い行間が選べます(IE4以降)
最終日の朝食はホテル内の食堂「とむあわび粥。日式というだけあって、簡素なメニューだ。
 午前中の訪問先は韓国伝統飲食研究所。主にトック(餅)」に関わる物が多い。ここは昨日見学の予定であったが、尹淑子所長が日本からの客に会いたいということで所長さんの都合で今日になった。現代的な韓国式の衣装にエプロンをつけて挨拶に出て来られた。配られたパンフレットは全文日本語だ。
韓国伝統の「餅」を伝え広める目的の他に新しい「韓国のトック」の開発研究を手がけておられるようだ。韓国伝統の餅類は甘くて私は大好きなのだが、若者からはだんだん好かれなくなっているという。それで、尹淑子先生が考え出されたのは丁度「和菓子」のイメージではないか?。
 一階のトックカフェでトック弁当なるをお昼ご飯としたが・・
野菜サラダとチリメンの佃煮以外は全部お餅なのです。キムチサンドもパンの部分はお餅!海苔巻きも!和菓子も、パンプキンケーキに見えるのも全〜部です。なんとも言いがたい食感。
日本でも白餅を食べる機会が減り、ピザ風にアレンジしたりするが・・ 「食の伝統」は複雑なものだと思った。
 ここを出て建物の角を曲がるとバスの待っている場所まで、何軒もの小さなお餅屋さんが固まる一角で、古っぽい店先の伝統餅が美味しそう!
 お餅の研究所に呼応してか、新しくかわいいお餅に対抗してか?

 自由行動時間は仁寺洞、南大門市場を散策。タプコル公園へ数年振りで行くと傷まないようにだろう、石塔がケースにはいっていた。

 帰りの仁川空港へ向かう途中で、例によって韓国食料品店へ立ち寄る。最近は食料品等必要な物欲しい物は便利で安いネットで注文しているから、買う物も余り無い。今晩すぐに食べる用のキムチを衝動的に少しだけ買う。

仁川空港へは早めに着いた。18時40分発の東京組より20分早く発つ関西組でさえ、二時間余りある。
 お餅の研究所で所長さんと挨拶を交わした後すぐに姜在彦先生は皆と別れて知人に会いに行かれた。仁寺洞や南大門に時間を取るより他に行きたい所が有る筈。
まだ、早いと言えば早いのだが、空港が混んでいるから出国手続きにかかり、皆の荷物を預けようと並んだが順番が来ても先生の姿がまだ見えない。先生の荷物だけはバスのトランクルームに入って運ばれてきているが、パスポートが無いからまだ預けられない。
列の横に出て待つ事しばし。ちょっと心配になりガイドさんら数人が方々へ見にでかけた。まもなく先生はころあいの時間にやって来られた。しっかり時間を有効に使って来られたに違いない。

 数年の付き合いになったガイドさん達とも皆いつもに増して名残を惜しむ。このシリーズの旅が今日で一応終わるのだから。

 出国ゲートに向かうがまだまだ時間が有る。五月に買ったPCプリペイドカードを持って来ているけれど、今日はインターネットラウンジを横目で見て通り、ギュウどんが「ピョンヤン冷麺」を食べに行く方に付き合う(いつのも事で仕方なく)。

かくして「韓国の文化と食を訪ねる旅」が7回目で一応の終了となった。 思い返せば、第一回目の時、「一生のお願いだから一回でいいからこの韓国旅行へ付き合って!」と泣きすがった(?)のだが、何と私は6回なのにギュウどんは7回皆勤なのだ!何はともあれ、めでたしめでたし。

旅日記を書いていると、何と漠然とした旅をしているのかと落胆する事が多い。今度こそよく注意して見て来ようと思うのだが到底レポーターの素質が無い事を思い知る。
自分の為の書きとめの域を出ないこんな旅日記を読んで下さってありがとうございました。おおきに。

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