【タイトル2】カフェを改造した作業室に引っ越し
羅勲児がヤンピョンに居所を移した理由は?
事実、以前の事務室を処分する前に大々的な工事を進めたのだから、
リフォーム後には、もう一度音楽制作業に邁進するというのが一般的な予想だった。
しかし、工事を終えた後も事務室を避けている日が多く、一時、
所属社が入っていたりしたが、活動は微々だった。
側近によれば、羅勲児は梨泰院事務室が多少具合が悪かった、と言った。
盛んに流言に襲われる波紋が生じた時、マスコミに公開された為に、その後は
作業室に殆ど出てこなかったようだ。
又、他の側近は“羅勲児はその当時、とてもマスコミに追われて、
当分の間、静かに暮らしたい、と言った”と。
そして、“その頃から新しい作業室を探しに行って来て、このようにして
都心からあまり遠くなくて静かな『ここ』を選ぶことになったようだ”
というふうに言った。
直に現場を見てみると、なるほど、他人の目につく気遣いもないようだ。
もともと、カフェだったこの建物は、まるで平和なペンションのような雰囲気だ。
さっぱりとした総ガラスと入り口に作ってあるアーチ型の屋根、
広い駐車空間が目に入った。
また、建物前方には川が流れ、後ろは山に取り囲まれていて、片方には葦が生え、
他方には若い木々が植えられていて、
静かでのんびりとして平和そのものだ。
何の憂いも無く、ひたすら音楽に専念するに最高の空間なわけだ。