(10)チャガルチ市場

(2001年1月31日-2)

読み易い行間が選べます(IE4以降で有効)

地下鉄南浦洞で下車する。
羅勲児さんが歌う中に「南浦洞ブルース」があるが、お昼前の街は"♪♪ネオンが踊る南浦洞の〜〜〜♪♪"の雰囲気など全くなく、地上へ上がるともう市場が近い雰囲気がある。「チャガルチ アヂメ」の"♪♪オソオソオイソ♪♪"だ。
 チャガルチ駅方向へ向いて海の方へと近づくように歩く。岸壁に沿う濡れたガタガタ道はチャガル(小石)の語源そのままにある。舗装が壊れたのも混ざっているが。
 テント張りの店もずらっと並ぶが、露天の店で数種類だけを売る店もある。
誰がこんなに沢山の海産物を買うのか、誰が食べてしまうのかとびっくり仰天だ。
 建設関係は不況のようだが「食」に関しては活気がある。
売っている魚、貝、海草はどの店も同じようで、特色はあまり無い。だんだん外れに行くほど水産に全く関係の無いものを売る店もある
 でかい長方形の無愛想な建物がある。入っても良いのだろうか?そっと入って見ると これがよくガイドブックにある場所だ。
 一階は鮮魚がいっぱい。二階は食堂がズラッとある。
お昼にはまだ早いのかお客はいない。ここにも海苔などあふれているが、歩きに来たので買物はできない。そろそろお腹も空いてきたし、朝昼兼用をどこかで食べなくては。
連れは椅子の店が良いと言うけれど、見た限り靴を脱ぐところばかりだ。
 市場の建物が終わる頃、地下に下りる階段がある。様子を見に一人で下りて行った。
朝ご飯が一段落したのか、開店前なのか、何軒もある食堂はどこもアジュマ一人が忙しそうに動いている。
 座敷の大きな店が殆どなのに、奥に一つだけ、カウンターで3人ほどが、どうやら食事をしているらしい。
市場の関係者の店かも知れないけれど、なんとかなるだろう。上で待つ連れを呼びに行く。
 近づくと店のおねえさんが「*****」と話し掛けてきたが、解からないので「いいですか?」とマフラーをとりながら腰掛けようとするとおねえさんは「**イルボンサラム**」とうなずいている。
7、8人しかない席で、先客達は、端の方へ席を移し、中の椅子をあけて皆で「どうぞどうぞ」というジェスチャー。
「ありがとうございます」とお辞儀をして、「何にしょうかなあ」。
連れは他に知らないので「ビビンバ」と注文。「テンジャンチゲ****?」「テンジャンチゲチュセヨ」
 まずお茶が出てくる所で、お粥の薄いようなのがお鉢に入って出てくる。炊飯器から注いでいるから昔はお釜の焦げで作ったという「スンニュン」の現代版ということか?
 日本の食堂で、例えば「天丼」を注文したら、お茶のほかには、お漬物少しと、せいぜいお汁くらいですね。韓国の食堂は注文品のほかに何品か付いてくるのが普通です。
ここでは、ビビンバとテンジャンチゲ(実沢山の味噌汁、アサリ、蟹、ズッキーニに似たカボチャ、玉葱など野菜いろいろ)のほかに、スープ、焼き魚チョギ(いしもち)、ハンペンの煮付け、茹でた白菜、白菜味噌和え、海草の豆腐和え、キムチ、海苔、割きスルメのコチュジャン味、などが付きました。
 傍でお姉さんがビビンバを存分に「まぜまぜ、こねこね」してくれるわ、海苔にご飯とおかずを乗せて巻いて持たせてくれて、「あーん」と自分も大きな口を開け、大きく口を開けて食べるように勧める。
何時の間にかご飯とおかずを交互に食べていると、また、海苔に巻きに来てくれた。
お節介のようでもあるけれど、やっぱり親切なのですね。
 ビビンバ6000ウォン、テンジャンチゲ4000ウォンでした。

この旅の初めへ戻る 第二日目-3
羅勲児日本ファンサイトTOPへ 羅勲児日本ファンサイトTOPへ 【 韓国旅日記目次へ戻る 】