(7)晩御飯

(2001年1月30日-7)

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晩御飯はさっきの店へ行こう。「ソジュ」を買う所を教えてもらったお店。
親切なお姉さんのお店の前を通りすぎて行くのが悪いと思うためもあるけれど、あの店がいけないという理由も無いし。
 今度は「オソオセヨー」の言葉に応えて店に入った。「***シクッタン」つまり食堂だ。
日本の大衆食堂よりちょっと一般的かなあ。暖簾ではなく、入り口や窓ガラスに直接店名やメニューが書いてある店が多いと思う。
4人がけのテーブルが7、8か所 座敷が10人分くらいか。旅行客らしきはいない。
さて何を注文しようか?壁のメニューを読んでみるが、なんの料理やら。
迷いながら一番上の「チュックミペッパン」とつぶやいたら、ほかのお客が注文したのが出来上がって運んできて「これ、これ」と言ったかどうか覚えてないが、丸い大きなお盆に乗った料理を指差した。
 これでいいや、なんでもいいわと「うん、これこれ」と指差し、注文完了。
 「ペッパン」の漢字は「白飯」だが、韓国語では、定食を意味するようだ。
「チュックミ」のハングル文字を控えてホテルへ帰って辞書を繰ったが載っていない。
(※「チュックミ」とは「イイダコ」のことと判明。2011年7月23日)
追加で「ソジュチュセヨー」。今買ってきたのと同じのが出てきた。
 待つ間、他のテーブルを見まわすと、仕事帰りか、まだ途中で食事に来たような若いサラリーマン4人グループはスーツ姿で真面目な面持ちで何やらボソボソ話しながら行儀良く食べている。
スプーンの使い方やご飯とおかずを混ぜ混ぜする慣れた手つきからして、この国の人だと思う。
 運ばれてきた大皿に蛸だか烏賊だか判らないのと野菜類が辛味炒めして二人前盛ってある。他に豆腐がこれまた辛く煮込んであるもの、白菜のおから和え、ジャガイモの煮っ転がしも辛い、豆腐の味噌汁、青菜の煮びたし、マカロニポテトサラダ、白菜キムチにご飯だ。
「何とか定食」の「何とか」は豚肉や牛肉に替わっても その他の付いてくるおかず類は替わらないようだ。
 これらが運ばれて来た丸い盆は、バスから見たアジュマの頭に乗っていた物じゃないか!あれは出前だったんだ!新聞紙で覆ってあったけれどきっとこれに間違いない。
  「明日朝は何時から開いてるのか聞いておけ」と連れが言う。
「アッチムン、ミョッシブット ヨ?」
6時からとか、11時とかを思い浮かべて聞くけれど「イーシプ***」と言っているみたいだがわからない。
ノートを出して書いてもらったら、「24 ケージョク(ハングル文字で)」と。へえー、24時間営業ということ?びっくりして言うと、自分は(人は)交代するが、とのこと。
あちらは韓国語とジェスチャー、こちらは日本語とジェスチャーで話が通じているからおもしろい。
 「お粥が有るか聞いておけ」とまたの命令で、お姉さんの手の空いた時に「お粥は、ある?」と聞く。通じない。
お粥はなんだったかな? 思い出せないので似たような物で「クッパ、イッソヨ?」「***」壁のメニューに書いてあるだけなそうな。という事はお粥はなさそうだ。
 お勘定場には奇麗にお化粧をしたお姉さんが座っていて、大学ノートにぎっしりお客の注文品と金額が書いてある。
「いくらですか?オルマエヨ?」ノートの合計金額「10500」にぐるぐる丸を入れて示してくれた。
定食が一人4000ウォンだから、焼酎が2500ウォンか? おかずは特別美味しい事も無くご飯が不味かったが、希望してきたような店で夕飯にありつけたから、いいことにする。
 道路の横断は危なくて右左何度も見て「それーいこーッ」と掛け声をかけ、又しっかり腕を組んで渡った。

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