← 読み易い行間が選べます(IE4以降で有効)

울긴 왜 울어  (なんで泣く)

 作詞:羅勲児 / 作曲:羅勲児

前曲後、大きく深呼吸する羅勲児は 熱狂的なリモート観客達の「ナーフーナ!、ナーフーナ!」の、お馴染みの声援に応えて 一礼をした後 おもむろに 後方に下がる。
男女バックボーカル陣が 舞台左右に広がって行くのを確かめた後、再度、舞台前方中央に戻る。
そして、当曲「울긴 왜 울어」(なんで泣く)の、お馴染みの楽団イントロが始まる。

舞台左右の大型スクリーンには、楽団の管弦楽器陣の演奏風景も映し出される。
羅勲児の歌が始まると、舞台前後左右 そして、観客席側のすべての大型スクリーンに リモート観客達の様子が映し出される。
そして、それらを目に捉えながら「羅勲児節」と言ってもいいような、唯一無二の 絶妙な歌い回しで、迫力一杯の歌声を 炸裂させていく。
それに呼応するかのように 男女バックボーカル陣も 腕を大きく振りかざしながら 活動的に 左右に体を動かしたりしている。
ここでも、振付の工夫が見られる。コーラスの歌声も力強い。中間部になると 羅勲児は、リモート観客に対して「울지마」(泣くな)、「크게!」(大きな声で!)と 声をかけ、マイクを差し出している。
出だしの歌詞の「울지마」の部分を 大きな声で一緒に歌って、という趣向のようだ。
ここでの「크게!」(大きな声で!)だが、以前の公演でも 羅勲児が叫んでいたのが思い出される。
1つ目は「小鹿島」公演 終盤での 余興の後の曲「번지없는주막」(番外酒場)でのことだ。
観客の歌声が小さいのを気にしてのことだったようだ。
もう1つは、これも「歌客」公演 終盤での「배신자」(背信者)での場面だ。
やはり、小さな声が気になるようだった。
もちろん、観客の盛上がりをねらってのことだろうけど、大きな声で歌うのが 歌を歌うときの羅勲児の信念のひとつになっているのかも知れない。
そういう意味での、ひとつの例は「1996大阪城ホール」公演での「My Way」を 歌ったときのことだ。
何と、曲のエンディングの最後の最後に マイクを外し 地声のみで「マーイウェイー」と、歌い(叫び)のけたのだ。
会場マイクのどれかが かすかに音を拾っていたけど、実際 その場にいた観客に どれくらいの迫力だったのか 尋ねてみたかったくらいだ。

さて、曲は進み、エンディング直前、一度 力強く自身の胸を叩き エンディングとなる。

曲終了後、羅勲児は 大型スクリーンのリモート観客達の様子を見て、ささやいたわけではないけど あたかも 何かを言いたそうにしているように見える。
「どうだ、元気いっぱいだろう」とでも、ファンにアピール(念を押す)しているようにも見える。

さて、曲についてだが、羅勲児の数多い代表曲の中でも 特に人気の高い曲のひとつであるのは間違いない。
思い返すと「歌客」公演では、「해변의여인」(海辺の女)と絡めて、見事な編曲で歌った後は、その後の公演では 影を潜めて歌わなくなっていた。
そういう意味では 18年ぶりとなる。
単に別の曲、特に新曲が多く発表されていたので そのせいで選にもれていただけかも知れないが。
ただ、日本では、2007年1月に 日本語で歌う 天童よしみバージョンが発売されているので その関係なのかも知れない。
他の歌手もこの曲を歌っているのかどうか、ネット(You Tube)で調べてみたが 少し驚いた。
再生回数の上位には、ずらりと「이찬원」(イチャンウォン)という男性韓国歌手の曲ばかりで、やっと 6番目に羅勲児が登場していたぐらいだ。
当然ながら、どんなものなのか聴いてみた。
歌が上手なのは確かだが、何か大事なものが足りない。 芯がないのだ。歌心が感じられないのだ。聴いていて 気分が高揚しないのだ。
テクニック部分は真似が出来ても 心情までは難しいのかも知れない。
まあ、主観の問題、と言われたらそれまでだろうけど。
個人的には「현진우」(ヒョンジヌ)という男性歌手が、韓国の代表歌番組「가요무대」(歌謡舞台)で歌ったのが好みだ。
自然な歌い回しで、かつ 歌心が感じられる。

さて、個人的にだが 羅勲児での 当曲のベストと言えば、そして 強烈な印象が残ったものと言えば、自分でも意外だが 日本での事だ。
かつて「乾杯トークソング」という テレビ深夜番組があった。
この番組には 羅勲児がよく出演したのだけど リクエストが多いのか「울긴 왜 울어」が 何度も登場する。
そして、その歌声の迫力と来たならば 空前絶後の大迫力だった。
毎日放送のスナックバー風のスタジオセットからの放送なのだけど スタジオ自身は小さめに見える。
その中を、羅勲児の 地響きを上げそうなぐらいの音量の凄まじさは スタジオセット内だけでなく、下手したら 外まで聴こえてそうなくらいだった。
この番組は 2000年暮れが最終回で、羅勲児は1991年からの出演なので 10年間、通っていた事になる。
機会があって、番組録画を観たが、羅勲児が出演者達と 酒を飲みながら 語り合ったりもしている。
間違いなく「古き良き時代」の一場面だと、懐かしく感じたものだ。
(詳細は、当ファンサイト内「乾杯トークソング」のコーナーを是非参照下さい)
(2021.02.10 美辞麗句)

(歌詞の参考直訳)は こちら「歌客 羅勲児」公演をご参照ください
(大韓民国 再び羅勲児)公演へ戻る

羅勲児日本ファンサイトTOPへ