ギターのイントロの後、羅勲児の歌が始まるが、ここで、ようやく、このコーナーで始めての、心底からの笑みが羅勲児の表情から漏れている。
聴く側からしても、あまり暗いイメージの曲が続くと、気が滅入ってくるが、この曲で、しばらく続いていた暗闇からの、脱出そして解放と言ったところか。
そして、1コーラス目が終わると、久しぶりに聴くような気がする、楽団のバック演奏が加わり、舞台の左側からは、スライド舞台に乗り、バックコーラス陣と、大勢の合唱グループ陣が、黒に統一した衣装で登場し、舞台に、にぎやかさと活気が戻ってきている。
ここから、羅勲児は立ち上がり、ギターを背中に回して、文字通り、目一杯に声を張り上げる。
舞台左右、後ろ側の大型スクリーンには花火が映し出される、という演出も加わる。
そして、エンディングに入る前、歌詞でいうと、「영원히」(永遠に)のところだが、
1回、「영원히」と歌った後、止まり、いったん後ろを確認するかのように振り返り、そして再度、「영원히」の「히」のところで、音を延ばしたままにしている。
延ばす途中で、声がかすかになりかけて、少し心配したけど、すぐに声を取り戻し、約30秒続けた後、ようやく、「못잊을거야」(忘れない)と、曲を結ぶ。
思い返すに、この声を伸ばす演出は、2002年「歌客」公演でも見られたが、この時も、連続30秒だった。
15年以上経過しても、声量は衰えていない、ということで、ちょっとした驚きだ。
リモート観客の、熱狂的なリアクション(反動)に答える羅勲児の姿。
ここで、第2部「사랑」(愛)が終了となるようだ。
(2021.03.16 美辞麗句)