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사내(男)

 作詞:羅勲児 / 作曲:羅勲児

3分近くに及ぶ、リモート観客への羅勲児の、熱い語りかけの後、アシスタントに手伝ってもらいながら、セーターを脱ぎ、薄めのジャンパーに着替える。
そして、重苦しいエレクトリックギターのイントロの音が聴こえてきて、当公演ラストの曲、「사내」(男)の始まりだ。

ヘビーロックバンド、「메써드」(METHOD)(方法)のイントロ演奏が始まり、
バンドのメインボーカルが、「큰소리로울며」(大声で歌うぞ)を、その通りの重量感あふれる声量で、3度繰り返す。
そして、「사내야」(男よ)の叫び声で締めくくると、ここで、新たなイントロが始まっている。
「アリス」公演以来の、ギター奏者、「김기표」(キムギッピョ)氏の、エレクトリックギターのイントロ、ソロ演奏が加わる(なぜか、出演メンバーで唯一のマスク姿だ)。

舞台に目を戻すと、中央に羅勲児、右側に、「メソッド」のメンバー、左側に、「김기표」(キムギッピョ)氏、そして、最後方には、男女バックボーカル陣と他のコーラスグループ、といった布陣になっている。
舞台前方、上方からは、派手な火柱の演出も加わっている。
このあたりになると、楽団の演奏やバックボーカルの歌声も、はっきりと聴こえるようになっている。
「김기표」(キムギッピョ)氏の、相変わらずの鮮やかなギターソロも、全編に渡って演奏されるようだ。
そして、羅勲児の歌が始まるが、ここからは、「メソッド」のメンバーの伴奏演奏が主体になっているようだ。
確かなリズムを刻む、堅実なドラムスの演奏が際立っていて、聴いていて安心感がある。
(思い出すに、かつての、「歌声の達人」公演でも、ヘビメタロックバンドが、オープニングから演奏したが、これは、騒音にしか聴こえず、不快な気分になったものだ。
そういう訳で、今回もか、と、演奏の始まる前は、嫌な予感がしていたが、それは杞憂に終わったようだ)

さて、曲は進んで行き、中間の間奏、そして、2コーラス目に入ると、羅勲児は後方、バックボーカル陣の前に移動している。
すると、画面には、CG(コンピュータ グラフィックス)画面で、コロナウィルスのようなものが、いくつも現われ、それが、次々と破壊されていく。
コロナを打ち破ろう、というメッセージだろうか。
そして、気付けば、羅勲児が、いつの間にか、上昇した小舞台の上に陣取っている。
そして、エンディングとなるが、「メソッド」のメインボーカルの、「사내야」(男よ)の、再度の叫び声の後、羅勲児は、意を決したような表情で、舞台装置の奈落のようなところに、両手を大きく揚げて、飛び込んでいく。
すると、画面が変わり、セットのプールに飛び込んだような様子が映し出され、その下部に向かって潜り続けていく
(部分的には特殊撮影だと思われるが、すごくリアルな動きだ)。
そして、最低部にたどり着くと、そこにある透明の大きな玉を、両手でつかみ上げ、水上に向かって泳いでいく。
ついに、その玉が水面に達すると、大きな水しぶきが上がり、それが収まると、大韓民国の国旗が現われる、という演出だ。
そして、当公演のタイトル、「대한민국어게인」(大韓民国再び)が、映し出され、公演の終了となっている。

実に2時間10分強にも及ぶ、羅勲児渾身の公演だった。
「アリス公演」をDVDで初めて観たのは、2014年、ふとしたきっかけで、羅勲児を知ったわけだけど、
その時の印象は、今でもはっきり覚えている。
「プロレスなどの格闘技でもやっているような風貌で、えらく厳ついけど、歌は滅茶苦茶上手い」、だった。
それ以来、観れば観るほど、聴けば聴くほど、その素晴らしさが増してきて、余暇生活の中心にもなっていた。
特に、感じたのは、「アリス」公演の規格外の素晴らしさだった。
どうやったら、これだけの、このような完璧なコンサートができるのか?
そして、7年後の今、その答えが、はっきりと浮かび上がってきた。
奇しくも、羅勲児の言葉からだった。
当公演前の、初めての楽団練習の前に、挨拶として、羅勲児はこのように言っている。
「54년째가수로살아왔는데 연습만이살길이고 연습만이특별한것을만들어낸다고생각합니다」
(54年間、歌手で生きてきて、練習だけが生きていく道で、練習だけが特別なものを作り出すと思っています)
想像を絶するような、地道な努力の積み重ねをして、やっと、たどり着けるかどうかの世界なのだろうと思う。
「降りなければならない。舞台から降りる、時と場所を模索している」、
と「キムドンゴン」氏とのインタビューで明言している羅勲児。
もう一度、新たなテーマでの、「羅勲児特別公演」、が観られることを、切に願っている。

(「曲前の羅勲児語りかけ」参考直訳)
「皆さん 私達は今 大変です 私達は 大変疲れています 私は 昔の歴史本を読み
私が生きて来た間に王 や大統領が国民のために 命をかけた人を ひとりも見たことはありません
この国を 誰が守るかとなると まさに 今日の皆さんが この国を守りました
皆さん 考えてみてください 柳ェ順お姉 晉州の論介 尹奉吉医師 安重根義士
この方々 皆がすべて 普通の我らの国民でした
IMF時も世界が 何度も驚かなかったでしょうか
家にある金製品 すべて持ち出して売り 国のために 国民の力があれば 為政者が生じることはありません
大韓民国 国民の皆さん 世界一の1等国民です」
「大韓民国!大韓民国!大韓民国!」
「有難うございます 皆さん世界が驚いていますよ
コロナ19に対応する私達国民が どれだけよく話を聴くか 米国や欧州を見てください
何故あのように多いかを
皆さん 誇りを持っていただいてもいいです 必ず このコロナ19に打ち勝ちますよ
だから私はタイトルを 「大韓民国再び」 としました
皆さん有難うございます 愛しています ありがとう」
「大韓民国!大韓民国!大韓民国!」

(2021.03.29 美辞麗句)

(歌詞参考直訳)はアリス公演をご参照下さい。
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