済州国際空港に到着

第一日目(9月6日木曜日)

読み易い行間が選べます(IE4以降)

 大韓航空KE732便で、13時に関西国際空港から発ったのは、姜在彦先生と韓国文化社の山崎氏及びこの旅の参加者3人の計5人だ。3人は一回目からの常連で、富山から参加のY氏と私達夫婦だ。今日の席は必要なら幼児用の台を取りつけられるようになっている為、座席の奥行きが長い。足の長い、姜 在彦先生と山崎氏の窓寄りの席は同じ47列でも普通の長さしかない。足の”長くない”3人が広い席だから代わってあげたい、と申し出たが、いい、いいと言われた。山崎氏はこの47列を取るのに苦労されたらしいのに。
 行く先は済州島だが、国際線の済州行に乗り換えて、成田空港からの参加者と合流するため、14時25分着で一旦金海空港で降り、待合室へ。釜山銀行の窓口を見つけたので両替をしておいた。1万円が104383円のレートだった。「耽羅紀行」を読んだりしながら2時間以上も待ってやっと4時半頃に、東京組が待合室に顔を見せた。成田から釜山経由済州行でやって来たのだ。私達は金海ー済州間の搭乗券を持つが、東京組は成田から乗って来たのと同じ旅客機に又乗り込むので、PASS(通行証)カードを手に持っている。姜連叔先生、山本さん、3回とも参加の2人、前回出会った4人、新しく参加の8人と総勢21人が17時発済州島行に乗り込んだ。荷物ちゃんと積み替えてもらえてかなあと気にかかる。
 離陸して10分程すると、機体がひどく揺れる。まるででこぼこ道をがむしゃらに走る「いなかのバス」みたいで、二度と済州島へは来たくないと思った。目を閉じ必死で20分間ばかりこらえて、落着いたのは高度4800メートル余りの昇り切った所だった。降りる時も又揺れると覚悟していたが、揺れなくてやれやれ。
 山が見え始めたのは済州島の南側からで、機体は左に旋回して島の東側、そして北側へとまわった。空から見る景色は御伽の国の箱庭のようだった。青や橙のカラフルな屋根瓦の家が窓に夕陽を反射させて、思い思いの方を向いて寄り集まったのが、畑をはさんで点々と見える。昔からの韓国の民家の屋根瓦の独特の反り返りも大好きだが、ここのかわいい家の瓦もまたいい。風が強い為と思うが、屋根のてっぺんの線や左右の瓦の境が白く塗り固めてある。きれいな色の瓦にくっきりと白い線がとてもきれいだ。
 荷物も間違いなく積みかえられて来て無事到着した済州国際空港は南国ムード。椰子の木や蘇鉄、はまゆうなどが植わっている。姜在彦先生は、やはりもう出迎えの人がいて、御土産の交換をしておられる。
 7時前に「ロベロホテル」チェックイン後、急いで又バスに乗り、暗くなった海岸沿いを走って済州市内の「海朝会館」で夕食となる。磯の味たっぷりの鍋で、海老、蟹、あわび、はまぐり、その他の貝類も入っていた。店の雰囲気が日本的で、食器は瀬戸物、木の割り箸、座椅子と座布団を使い、天ぷらの盛り合わせが出た。鍋物の味はよく、キムチもあるし、丸いスプーンはステンレスだけれど、どうも韓国で食事している気分にならない。
 ほぼ食事も終わりに近づいた頃、全員自己紹介となる。韓国文化の思い方ときっかけはそれぞれに違うが、他のツアーにない所にひかれて参加した事は共通だ。みんな満足して帰れるといいなあと思った。
 バスがホテルに着いた。隣にある小さな「スーパー」へ「どやどや」と行く。韓国が初めてで歯ブラシを持って来なかった人の為に、ガイドの文さんが教えてくれたのだ。ここ済州島は韓国では珍しく生水が飲めるそうだが、念の為小さなボトルと主人用の焼酎などを買って部屋に入った。

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