昨夜から宿泊のこの儒城スパピアホテルは二階で隣の温泉と渡り廊下で繋がっていて、
「温泉湯利用券」を貰っている。しかし昨夜はチェックイン時間が遅かったから、温泉はもう止まっていた。朝なら5時から入れるとの事だから8時の食事に間に合うように行こう、と眠りについたのだが・・7時を過ぎてもギュウどんがまだ起きない。
窓の外の川が見えている景色を撮る。雨だ。
韓国の温泉にまだ入ってみた事がないから、ドンなんかなぁ、と思うけど。行った人の話では日本の温泉とイメージが違っていて丁度銭湯のようだ、余り期待しないほうがいい、などと言う。部屋から出て渡り廊下を渡るのだから、寝巻きのままでは行けない。服を着て靴を履いてとなると面倒だなぁ、などと考えているうちに温泉どころか、朝食の始まる時間も過ぎている。ギュウどんを起こして、一時間遅れで
食堂へ行く。
9時にバスはホテルを出発し、高速道路をひたすらにソウルへ向かう。
道中が長いので正面のテレビモニターは「韓国の名所、旧跡」を写す。時にドラマ「冬のソナタ」などが写ったりもした。その内にうつらうつらしていると、ギュウどんが肩を叩いて起こし、前の方を指差し「羅勲児や羅勲児や」と言う。テレビモニターに「コスモス咲く夕べ」の場面の羅勲児が「ヨンヨン(永遠)」を歌っている。
バスを降りてから聞いた話だが、前の方の席では、私がコンサート会場で旗を振っているのがきっと映っている、と言うガイドさんの言葉を信じて一生懸命目をこらして探していたとか・・
私だってあのコンサート会場に居たかったけれど・・・、又行っていたとしてもなかなか映しては貰えないけれど・・
そして、その後、「あなたが羅勲児が好きだというのがわかる」とか「観客のハートを掴むのがうまい。自分に向かって歌っていると皆に思わせるもんね」とか「すごい迫力の舞台ね」、「ありゃ売れるよ」だとか、いろいろの言葉をかけられた。
その時は一々返す言葉も出なくて「あんな、ちょっと位を見てわかるもんか?もっともっとすごいんだから」と思っていたが、考えてみると、自分だって、羅勲児という名も、カルムリという曲名も知らずにテレビ番組の終わりかけの歌の一節を聴いてこんなにファンになったのだから、と改めて納得した。
運転手さんに聞いてみると、それはいろんな歌手の舞台場面を集めたいわゆるオムニバスDVDだと言う。見た事がない映像だったら、むちゃくちゃ無理を言って譲ってもらって来たことだろう。今となれば見た事が有る、持っている映像でも、「譲って下さい」とお願いしてみればよかったと悔やまれる。
丁度お昼にソウル着。昼食に入った店の入り口で池の鯉など何だか見覚えがあるような気がした。部屋こそ違え、5月羅勲児ディナーショーに来た時に皆で冷麺を食べた「
コインドル」だ。料理を待つ間に「月刊韓半島」編集長と姜在彦先生からこのシリーズの旅行の締めくくりのお話を聞く。韓半島全域を一応回り終わったという事と、講師の姜在彦先生がご高齢という事で、今回の第七回で一旦の区切りとなる。が、代わりの講師の先生を招いたり、テーマを変えるなりして、いつか又、旅を続けたい意向であるとの話があった。
メニューはこの度も「
冷麺と
パジョン」だ。
午後は雨の中、ゆっくりと景福宮見学。宮内で最も美しいと言われている「
香遠亭」を通り過ぎた奥の方がまだ工事中であったが、ガイドさんは「景福宮へは何度も来られているでしょうけど、まだドンドン復元工事が進んでいますよ」と工事現場へ案内する。現場の人達があわてて走り寄って来た。ガイドさんがどう言ったか分からないが、警備員は入り口近くまでは入れてくれて、訝しそうに我々一行を見ていた。
景福宮が複雑な歴史に翻弄され、秀吉や日帝に破壊されながらも、2025年完成を目途に今もまだ復元工事に頑張って入る事に対し、韓国の気丈夫さを見る。
「月尾島」という店で夕食。映画の実尾島でも無く、ソウル金浦空港と仁川国際空港の中間にある地名の月尾島でも無く、「
日式料理屋・月尾島」は梨泰院通りに有るので〜す。
食膳の席から窓を見ると、
ハイヤットホテルが見える。
羅勲児さんの事務所前の坂道を登り詰めるとハイヤットホテルなのですねぇ。近くにいるんだわぁ、と嬉しくなった。
テーブルに運ばれて来た
海鮮鍋(煮る前)は、浅い鍋に綺麗に盛り付けてある。日本の鍋物は深さの有る土鍋などに出し汁をあらかじめ煮立たせてから材料を次々に入れていくが、これは鍋に先に材料が盛り付けてあり、このまま煮始める。そして上から出し汁を加える。
海鮮鍋30分後はこんなン。
ご馳走さま。の時の
ハイヤットホテル(午後8時前)
店の外に出て来てみると、派手な服装の若者がたくさんいる。なんと、隣の建物に大きくディアブロ(何語で書いてあったか思い出せない。カタカナだったかもしれない。こんな時に限って写真が無い!)とあり、ライブ会場なのだ!4年前のオリンピック公園の羅勲児秋夕コンサートにゲスト出演していたあの「DIABLO」か?。未だに「DIABLO」が何者なのか分からないでいる。
「DIABLO」の正体を突き止める為に恥ずかしくてもライブに紛れ込む勇気はあるが、夜に今、皆と別れて一人勝手行動する勇気が無い。
ソウル田豊観光ホテル泊