羅 勲 児 VS 金 重 培 二人はどんな人?
私が選んで作る私 VS 私を削って作る私

韓国の本「사람 VS 사람」(本の表紙はこちら)
第二章 209頁9行から210頁6行まで

'自分決定権'

 現代人が良く経験するノイローゼの中に‘空港障害(panic disorder)’という病気がある。
空港障害は前触れなく激しい不安が全身を覆うように現れる病気だ。
運転中や対話の途中、あるいは飛行機に乗りに行く途中にその場ですぐに突然に死ぬかのような不安が襲う。

 臨床的にこの不安の強さは死刑直前の死刑囚が経験する不安感の三、四倍になると云うほどだ。
空港障害に悩まされる人達が感じる恐怖心の根源は、不安が出し抜けに襲撃して来るその瞬間に自分の身体と自分の精神が自分のコントロール外に有る感じ、即ち自己統制力を喪失した感じ、に起因している。
これが不安を恐怖にまで追いたてるのだ。

 即ちこうだ。
人間は誰も自身が統制出来ない状況に置かれる事にほとんど本能的な恐怖と不安感を持つ。
人々が最も掛らないで、と願う病気に、痴呆症や中風を指摘する事も似ている理由だ。
もう一度言う。人々は自身の精神と身体を自身の統制出来ないような状況を死ぬよりももっとひどく感じるから最後まで避けたいのだ。

 それでも、日常生活で‘自分決定権’を自覚してそれを積極的に行使して暮らしている人は多くは見えない。
このような現実に‘スーパースター’という修飾語が一番よく似合う歌手羅勲児と、言論人でもあり市民運動家の金重培はそれぞれ違う方式で‘自分決定権’の重要性を私達に見せてくれる。
羅勲児式自分決定権’と‘金重培式自分決定権’は何が同じでどのように異なるのか?

(日本語訳:byおおきに2010.1.26)
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