羅 勲 児 VS 金 重 培 二人はどんな人?
私が選んで作る私 VS 私を削って作る私

韓国の本「사람 VS 사람」(本の表紙はこちら)
第六章 214頁8行から215頁7行まで

聞くなよ (訊ねないでくれ)

 きらびやかな身振りでセクシーなフォームを誇示していた歌手も一旦舞台を降りて来ると純朴な青年や娘さんの姿で帰って行くような事が多いのに、非公開的な場所でも羅勲児のスター意識は弱まる事は無いのだ。
羅勲児は国内のどのホテルでも「最高価の部屋」にばかりに泊まり、チップを渡す時はホテルの従業員を全員呼んではっきりと渡すそうだ。

 或る日、彼と近しい同僚芸能人が羅勲児に『なぜ、いつも最高級の部屋ばかりに泊まるんだ?それと、なんでまたチップをそんなにやたら使うのか?』と不満をぶちまけた。
それに対する羅勲児の答えはこうだ。
『こいつ、何を言うのだ?この野郎。私はこれでも韓国の代表歌手じゃないか?私がこのような場所でよくしておけば後輩歌手達が来てもよい待遇を受けるかもしれない、そうだろう?その値打ちが有る事をしてこそトップになれると云うものだ。意地汚く振る舞っては駄目だと云うことだ。』
『夜が更けても研究室の明かりは消えない』という、或る製薬会社のキャッチコピーのように『大韓民国を代表する最高歌手、羅勲児』というスター意識は場が替わっても弱くなるような事は無い。

 羅勲児の徹底したプロ精神と厳格な自己管理は伝説の如く、人の噂にのぼり、広く知れ渡った。彼は自身が主導する公演を除いては殆ど姿を現さないのだ。公演外で羅勲児を見る事は殆ど不可能だ。

 彼の日常生活は病的な程に閉鎖的である為だ。飲み友達に会いに出かける事も無く、人の目につく飲食店やカフェで会う約束をする事も無くて、自身の私生活を公開する事もほとんどない。
いつだったか、或るテレビ番組で司会者が彼の私生活に対し訊ねたら、彼の答えは「訊かないで」だった。
知らない事が有って初めて、気になる事も有ると云う事だ。

(日本語訳:byおおきに2010.2.17、追記2.22)
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