羅 勲 児 VS 金 重 培 二人はどんな人?
私が選んで作る私 VS 私を削って作る私

韓国の本「사람 VS 사람」(本の表紙はこちら)
第七章 215頁8行目から216頁4行目まで

羅勲児の自己管理秘訣

 彼は自身を外に出さない生活が続くようになると考えたので、一人で遊ぶ術を知ったと言う。 一人でメロディーを構想したり、本を読んだり、余る時間には絵を描いたり。絵を始めたのも自分自身を管理するが為にだと言う。

「大きな公演を終えた後に押し寄せる歌手達の空虚感は舞台に立ってみた人にだけ解る。この空虚感を紛らす為に酒を飲んだり、他の事をするようになれば自分の体が疲れるだけだ。私は公演を終えて家に帰り夢中になって画布を埋めるのだ。」

 羅勲児は朝起きて新聞とテレビニュースを見る事も大きな勉強だから絶対に欠かせないようだ。<カルムリ>や<ムシロ>のような創作のモチーフを提供する重要な源泉である為だ。去る1994年、或る雑誌は羅勲児の自己管理秘訣をこのように分析した。

 『大衆芸術はクラシックとは違って漉し器に掛けるような事は無い。学閥を備える必要も無く、権威あるコンクールで受賞する経歴も必要ではない。それで、誰でも大衆スターになれるのだけれども、それを維持して持ちこたえる能力まで持つ者は少ない。彼が30年余りをスターとして君臨する事が出来た理由に対し、羅勲児は読書の力だと言う。読書を通して知識が自然に自分を濾過するかのようになって人生の知恵が詰まっている本から自己管理の方法を体得したということだ。』

 こんな過程を通って羅勲児の自分決定権は巨大化していった。彼は自分自身を包んで隠そうと思ったり、渇望している者の渇きを満たすかの如く華麗な舞台上へ現れる瞬間をよくわかっている人だ。

(日本語訳:byおおきに2010.2.24)
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