名誉の殿堂(歌手部門)インタビュー

(IE4以降)

(2)名誉の殿堂も勲章も厭い

【 黒字:記者 】 それでは、他の歌手の人達は一度も練習しないで舞台にあがるのに、羅勲児氏は何故そんなに一生懸命なさるのですか?

緑字:羅勲児】それは恐ろしい事だ。私はプロではないですか。プロはプロの値打ちを出さなければ駄目でしょう?我々は、お金を貰って歌を歌います。受けた値段通りの仕事をしなければならないでしょう?値段は只生まれてきません。血が出る程の練習をしてこそ、特別な物が出てきます。
我々は我々の歌を聞いた方々に感動を与えなければなりません。歌の一曲がおよそ3分間ですが、この3分間に感動を与えようとすれば、ほんとの話、大変な努力をしなければなりません。

其の感動を与える「私(ナフナさん)だけの秘訣」はなんですか?
--答えは簡単でした--

練習です

--だが、逆に、こんな面もある--
羅勲児氏がすごく練習して感情的に、また、テクニックにおいては完璧な為に、アマチュアである我々のような人間は付いて歌う事が出来ないのです。

あまり、うまくなさってはいけませんよ。そうなら、私と座を変わらなければならないじゃないですか?そしたら大変な事になるでしょう?

--我々は「ハッハッ」と大きな声で笑った。
私は其の日(2001年12月6日)明け方、MBCテレビで見た番組に話題を転じた。其の番組で、彼は「名誉の殿堂(歌手部門)に登ったとの事だった--

私が聞いた事には、名誉の殿堂に入る事を御自身は反対したそうですね?

そうです。あの席に座っているだけで冷や汗が出ました。そぐわない服を着ている人の様に、あんなに決まりの悪い事は有りませんでした。

何でですか?

いくつか理由が有ります。
一つ目、あのような席は私達の先輩方に差し上げなくてはならない席です。今年の人気歌手を選ぶという様なものではないじゃないですか。それだから、私がそんな物を貰わないと言っていたではないですか。

ところでなぜ出られたのですか?

MBCで前もって宣伝(予告)をしていたのです。それだから、私が出なければ他の人達は其の訳がわからないではないですか。だからと言って記者会見をするほどの事もありませんし

勲章もいつか辞退したと言っていましたが・・

そんなことを話す場でもないが・・・事実1、2回そんな事がありました。盧泰愚大統領の時だったのですが、その時もちょっと問題が有ります。私が貰うことが出来るような時なら、貰っても構いませんよ。

受け取ってくれないのは「恨」だから、くれるならさっさと受け取れば・・何をそんなに・・・

そうじゃない。「お冷やを飲むにも上下がある」(訳者注:例え、ちょっとした事でも年長者から先にすべき事の喩)私の順番ではないですよ。

そんな事、年功序列ですることでもないし・・・

長い歳月を身体を投げ打って歌ってこられた方が多いのに、目に見える部分だけでもって話をすると駄目でしょう。私は今そんな物を貰ってはいけません。只の羅勲児で行く事も難しいです。

只の羅勲児とは?

歌を歌って疲れたら酒も一杯飲んでしくじったりもして・・・
ところが勲章を貰えばその価に等しい事をしなければならないじゃないですか?貰う事は良いかもしれないが。すると出掛けた私はどうすればいいということですか?
今もそんな事を考えたらそれだけで頭がガンガンします。
我らの先輩方は本当に苦労を沢山なさった方達です。今の若い歌手達はヒット一つすれば数十憶ウォン儲けます。我が先輩方達はこの様なヒット曲を多く持っていらっしゃっても、御飯も食べられなくて、全く良いことも無く渡り歩きながら歌を歌ってきた方々です。そんなにしてきた先輩方がいらっしゃって今日の私達があるということです。そんな方達を見ない振りして私が勲章を貰って名誉の殿堂に入れますか?話にならないですよ。


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